思った以上に元気な声が返ってきたのに気を良くして、からからと笑いながら話を続ける。
「ふふふっ、やっぱり!
確かにそのカッコいいマントは目立つかな。オシャレでいいね。
でも杖は変わった形してるね?魔術師さんに会ったことはあるけど、今まで見たことないや。
そうそうそう、わたしもそうなの、つい今朝がた来たばかりでさ。
遠くから見ても、街道から見るあの山は朝日に映えてキレイだったな~……。」
情景を思い出しながら具材パンをぱくり。
新鮮な野菜と香草、湖で獲れた小魚のフライを挟んだもので、
濃い味を付けたソースが垂れそうになるのを舌で舐めとる。
「んぐんぐ……(ごくり)。ん、イケるねこれ。
あ、これ?この箱はね~~……ふふふ。
ゴハンを食べるときにはテーブルにもなって便利なんだけど。
兵器は入ってないけど、大事な秘密の品物がいーっぱい入ってるんだ。
ふふふ~、気になる~?見たい~?」
期待を煽るように、にまぁと口を釣り上げて目を細める。
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