「まあこうなるとは思っていた。だから俺たちとお前達は別々の箇所を担当しているんだよ。他にもう質問はないか?」
誰も手を挙げれなかった。
「そうか、じゃあ行くぞ!野郎共!」
ボトリ
何かが落ちる音、魔王は全力で後方に下がった、それは肉体の可動域を破壊するような動きだった。
「ほう、流石は魔王ですね、あの攻撃を避けるとは」
目の前には頭部のない死体と縦に裂けた頭部が無数に無造作に置かれていた。そしてそこには1人佇む燕尾服姿の老紳士の姿があった。
「申し遅れました、私は外務省、【拳闘士】のドーンと申します。以後お見知りおきを」
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