残りカス
camel_cricket
2016/07/14 (木) 00:59:56
「ふぅ……君は僕と戦わないのかい?【多重存在】」
ブラッドノックは唯一戦闘に参加していなかったシャルル・モノストーンに問いかける。
「………これは驚いた、俺と戦うなんて戯言、半世紀は聞いたことが無いぞ。いつから人間は俺と戦える様な高等な生物になったんだ?」
ブラッドノックの問いにオーバーリアクションで答えるシャルル、その表情はにやにや笑っていた。
「いや、流石にそちらの学園長【万能の天才】『レオナルド・ダ・ヴィンチ14世』を超える程の強さの貴方とは戦いたくはないかなぁ…世界最強の一角と戦って勝てる自信はないよ。」
バババババババババババ
ヘリの音が近づいてくる。ブラッドノックが読んだようだ。
「ふん、俺を捕らえる気か?」
「まあ、そうだね。僕はやめといた方がいいって言ったんだけど上層部がどうしてもっていうからサ」
ヘリから無数の兵士が下りてくる。皆、武装しており100人弱はいそうだ。
「なあ、ブラッドノックだったか?」
「ン?なんだい?最強。」
「こいつら殺していいか?」
「僕を殺さないならね。」
会話が終わると同時にシャルルは何処からか刀を取り出して構える。
「………へえ、へし切り長谷部か、後でちゃんと持ち主に返すんだよ?」
「………我が家臣達よ、屍人の軍勢となり我が障害を蹴散らせ。」
刀を地面に突き刺すと周りの死体が鎧兜を着て動き出す。武装した兵士たちは其れに戸惑い対処が遅れ死体の波に捕らわれ死んでいった。残ったのはシャルルとブラッドノックだけになった。
通報 ...