SSの大国 

【SS】Mermaid School Wars / 11

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残りカス 2016/07/17 (日) 23:00:06

1時間前富士山学園結界研究所及び結界警備所

「ゴッ―――――」
突然男性の研究員らしき人物の頭部が拉げる。
「おいッ!モブ夫ッ!」
「あきらめろッ!モブ太、奴は助からないんだ!」
「で、でも………モブ兵衛」
「そんなことより奴らがクッ――――――」
モブ夫と呼ばれた男性と同じように拉げるモブ兵衛の頭部
「モブ兵衛エエエエエエエエエエエエエ!」
「あらあら、はしたない声ですこと。ねえ?ベンローマック?」
「俺にはお前の趣味が分からないよ、スプリングバンク………」
通路の突き当りから二人の男女が現れる。
女性の方も長身だが男性の方はさらに長身で2m近くありジャンプすると天井に頭が付きそうなほどだった。
「だ、誰だ!お前たちは!」
「俺か?俺はドリハウのベンローマック、【リミッドブレイク-法則-】を持っている。」
「私は同じくドリハウのスプリングバンク、これも同じく【リミッドブレイク-法則-】よ」
「な、なんで俺に其処まで教えるんだよッ!」
「あら、あなたが聞いたんじゃない………まあいいわ、あのねぇ、あなたは私たちの学園に連れてかれるのよ、だから教えたの、さあ行くわよ、大丈夫。あなたは死なないわ、私が生かすもの。」
スプリングバンクはモブ太に近付き体を縄で拘束しようとする。が、その瞬間縄が消し炭になり離れた場所の天井が壊れスプリングバンクの手からモブ太が引き離される。
「ッ!誰っ!答えなさい!」
スプリングバンクは謎の人影に向かって問いかける。
「あぁ、こんな世界壊れてしまえばいいのに」
人影は問いに答えるように独白する。よく見るとモブ太は白目を向き舌をだらしなく出し快楽に溺れ乍ら死んでいた。
「それは答えになってないわよ!仕方ないわね…行くわよ!ベンローマックッ!」
スプリングバンクは腰の拳銃を引き抜き法則を無視した銃弾を敵に向かって放つ。その銃弾は一瞬で敵の目の前まで移動し直撃する。
「銃弾はやめてくれ、トラウマなんだ。死にはしないし痛くも無い、でも怖いんだよ。」
だがしかし、その一撃は無意味だったようだ。
「なによ!何なのよ!」
「どけッ!スプリングバンク!Belize All Mall、ベリーブラザーズ&ラッド!」
ベンローマックの腕から無数の火の玉が放たれて炸裂し、敵に襲い掛かる。がそれでも―――
「俺は平和主義者なんだからやめてくれよ。ああ、それももう目指す必要も無いのか。なら『スレンダーマン』、殺せ」
何処からともなくスーツを着た全身が黒色の細身で長身な人型の生物が現れる。それには無数の触手が生えていた。
「ね、ねぇベンローマック?なんだか寒気がするんだけど……」
「ああ、俺もするスプリングバング、なんでなんだろうな、この地球の法則は無意味なはずなのに………」
「それはな、そこの『スレンダーマン』はお前たちと同じようなものだ、この世の法則を受けない存在なんだよ。つまりお前たちは其処の『スレンダーマン』の『スレンダー病』にかかったわけだ、つまり死ぬ」
そう言うと段々スプリングバングとベンローマックの体が崩れでいく、そして数十秒経過すると完全に砂になっていった。
「さすがスレンダーマン、仕事は速いな。」
ピリリリリリリリリ
携帯の着信音が辺りに鳴り響く
「ん、俺だ。そっちは終わったか?」
『ええ、貴方が強い奴らを引き付けてくれたおかげよ、【伝説を統べる伝説】ジョン・レノン』
「貴女に言われると素直に嬉しいよ【不老不死】若狭の白比丘尼さん。」
『もう、こんなおばちゃんにそんなこと言っても何も出ないわよ。』
「おばちゃんって見た目は20代じゃないですか、まあ切りますよ」
プチッ
「そういや今年から白比丘尼さんの子孫が学園に入学するんだったか………まあ関係ないか!」
そう言ってジョン・レノンは暗闇の中に消えていった。

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