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うに
Old | New | Differences | |
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1 | 1 | # シオカラーズ | |
2 | - | ||
2 | + | ![画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/84a1746d2bfa8.jpg) | |
3 | 3 | 前作で登場するイカ界トップアイドル。「%%{fg:fuchsia}アオリ%%」「%%{fg:lime}ホタル%%」の二人組。 | |
4 | 4 | ゲームを起動した際やステージ変更時に、ハイカラシティの大型モニターに映る「ハイカラニュース」でナワバリバトルとガチマッチのステージ情報をお知らせしてくれる。アップデートの際も大まかな内容を説明する。 | |
5 | 5 | ||
36 | 36 | # ラストフェスから… | |
37 | 37 | また、ラストフェス後からのシオカラーズの様子がツイートされている。 | |
38 | 38 | <br> | |
39 | - | ||
39 | + | [【プロローグ】:--- | |
40 | 40 | > あのラストフェスから、およそ9ヶ月が過ぎた。 | |
41 | 41 | > 夕闇に染まるハイカラシティ。 | |
42 | 42 | > 鮮やかな二色のネオンサイン。 | |
50 | 50 | > いつものように、ふたり揃って笑顔でスタジオを後にした。 | |
51 | 51 | > これからもずっと、何も変わらないと信じて疑わなかった。 | |
52 | 52 | > そう、あの時は……。 | |
53 | + | ---] | |
53 | 54 | ||
54 | - | <br><br> | |
55 | - | %%{fg:gray}字数制限のため[別トピック](http://zawazawa.jp/splatoon2/topic/43)に移動します。%% | |
55 | + | [【第一話】:--- | |
56 | + | > アオリとホタル、従妹同士のふたりによる、ダンス&ボーカルユニット、シオカラーズ。 | |
57 | + | > ラストフェスをきっかけに、その人気に一層の拍車がかかった。 | |
58 | + | > ハイカラシティのアイドルから、一躍トップスターとなったふたり。 | |
59 | + | > それまでの活動の枠を超えて、多忙な日々を過ごしていた。 | |
60 | + | ||
61 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/4204c248276b1.jpg) | |
62 | + | > ふたりはルームシェアをしている。 | |
63 | + | > ハイカラシティに来た直後は、都会暮らしの心細さや、経済的な理由もあって、一緒に暮らし始めた。 | |
64 | + | > それに、物心がついた頃から、ふたりはずっと一緒にいる。 | |
65 | + | > 今は都会にも慣れ、収入も安定してきたが、離れて暮らすことは考えもしなかった。 | |
66 | + | ||
67 | + | > プライベートでも仕事でも、ふたりはずっと一緒だった。 | |
68 | + | > しかし、ソロ曲を発表した頃から、次第に単独での仕事が多くなってきた。 | |
69 | + | > アオリは持ち前のキャラクターから、トーク番組やバラエティ番組への出演が増えた。 | |
70 | + | > 収録は深夜に及ぶこともあり、ロケで一日部屋に戻らないことも多くなった。 | |
71 | + | > ホタルは「スミソアエの夜」で歌唱力が評価され、歌番組や舞台への出演が多くなった。 | |
72 | + | ||
73 | + | > 今までは部屋を出るのも一緒、帰ってくるのも一緒だった。 | |
74 | + | > だが、今は戻る時間もまちまち、オフの日も合わないことが多くなってきた。 | |
75 | + | > ふたりが一緒にいる時間は、以前より格段に短くなっていた。 | |
76 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/7fc5e6ad9fb74.png) | |
77 | + | ---] | |
78 | + | [【第二話】:--- | |
79 | + | > その日、ホタルはひとりで部屋にいた。 | |
80 | + | > 今日は仕事はないが、来月からは舞台の稽古が始まり、毎日が忙しくなる。 | |
81 | + | > こうやって、のんびりできるのも今のうちだろう。 | |
82 | + | > アオリは仕事で夜まで戻らない。 | |
83 | + | > たまった家事を片付けながら、アオリの帰りを待っていた。 | |
84 | + | ||
85 | + | > こんな時は、ふと考えてしまう。 | |
86 | + | > ラストフェスの決着がついたあの時、アオリはどう思っただろうか? | |
87 | + | > 悔しがってはいたが、それは単に勝負に負けたからだろう。 | |
88 | + | > 負けず嫌いのアオリらしい。 | |
89 | + | > でも、ちょっとは自分に嫉妬したんじゃないだろうか? | |
90 | + | > 負けたことを、今でも気にしているだろうか? | |
91 | + | ||
92 | + | > いや、考えすぎだ。 | |
93 | + | > アオリに限ってそんなことはない。 | |
94 | + | > むしろ、知らず知らずのうちに優越感を感じているのは、自分のほうかもしれない。 | |
95 | + | > 勝負に勝って、いい気になっているのかもしれない。 | |
96 | + | > ホタルは、ちょっとだけ自分が嫌になった。 | |
97 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/70056f188bc1a.jpg) | |
98 | + | ---] | |
99 | + | [【第三話】:--- | |
100 | + | > その日、アオリは携帯電話のコールで目が覚めた。 | |
101 | + | > マネージャーからだ。 | |
102 | + | > 予定していた収録が、他の出演者の都合で延期になったらしい。 | |
103 | + | > 今日は一日オフだそうだ。 | |
104 | + | > ちょっと拍子抜けしたが、ひさしぶりに休みをもらったのだ。 | |
105 | + | > ラッキーだと思えばいい。 | |
106 | + | ||
107 | + | > 部屋を見渡すと、ホタルの姿がなかった。 | |
108 | + | > 確か、今日はホタルもオフのはずだ。 | |
109 | + | > 時計を見ると、朝の8時過ぎ。 | |
110 | + | > 買い物に出掛けるには、まだ早い。 | |
111 | + | > 身支度をして、ホタルを探しに街へ出てみることにした。 | |
112 | + | ||
113 | + | > そういえば、近頃のホタルは元気がない。 | |
114 | + | > 疲れているのだろうか? | |
115 | + | > 嫌なことでもあったのだろうか? | |
116 | + | > でも、ホタルの心配ばかりしてもいられない。 | |
117 | + | > ここのところ、アオリも仕事で息をつく間がなく、ちょっと気が滅入っている。 | |
118 | + | > 今日は気晴らしに、ホタルを誘って出掛けよう。 | |
119 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/2f5dedc09baa8.jpg) | |
120 | + | ||
121 | + | > ホタルはカフェにいた。 | |
122 | + | > ロブと一緒だった。 | |
123 | + | > テーブル席に向かい合わせに座り、談笑している。 | |
124 | + | > ロブとふたりは、出身地が近いせいか話が合う。 | |
125 | + | > 深く帽子をかぶっていて表情は見えないが、楽し気なホタルを見るのは久しぶりな気がした。 | |
126 | + | > 水を差すのはよそう。 | |
127 | + | > アオリはそのまま部屋に戻った。 | |
128 | + | ||
129 | + | > 朝食の支度をしていると、ホタルが戻ってきた。 | |
130 | + | > アオリが起きていることに驚いていたが、おはよう、と声をかけると、おはよう、と気の抜けた調子で返ってきた。 | |
131 | + | > いつものホタルだ。 | |
132 | + | > ふたりで朝食をとりながら、ホタルをショッピングに誘った。 | |
133 | + | > ホタルは、ふたつ返事で誘いに乗った。 | |
134 | + | ---] | |
135 | + | [【第四話】:--- | |
136 | + | > プライベートでアロワナモールへ来るのは、いつ以来だろう。 | |
137 | + | > 以前通った店や、新しく入った店を巡って、ウィンドウショッピングを楽しんだ。 | |
138 | + | > ひとしきり目当ての店を回ったところで、カフェで休憩することにした。 | |
139 | + | > アオリはアイスレモンティーを、ホタルはミルクティーを注文した。 | |
140 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/71b1b7a6f70c7.jpg) | |
141 | + | ||
142 | + | > こんな時は、自然と互いの仕事の話になる。 | |
143 | + | > ロケ先での出来事、共演者の噂話。 | |
144 | + | > 話題はとめどなく、いくら話しても話し足りない。 | |
145 | + | > アオリは、朝のカフェでのことを切り出してみた。 | |
146 | + | > 見てたんだ、と、ホタルは意外そうな顔をしたが、ためらう様子もなく、ロブとの会話について話し始めた。 | |
147 | + | ||
148 | + | > ロブは最近、エビスシューズを辞めたらしい。 | |
149 | + | > ずっと雇われ店長だったが、いつか独立して、自分の店を持つのが夢だったそうだ。 | |
150 | + | > 友人の紹介で、次の仕事の目処はついているらしい。 | |
151 | + | > ロブくん大丈夫かな、けっこう軽いとこあるから、と、ホタルは、ちょっと心配そうにしていた。 | |
152 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/0ace982e10ecb.jpg) | |
153 | + | ||
154 | + | > ロブからの伝聞によると、アネモも新しい仕事を探しているらしい。 | |
155 | + | > もともと接客が苦手なので、客と顔を合わさずに済む仕事を考えているそうだ。 | |
156 | + | > 最近はカンブリア―ムズでのブキのデコレーションの手伝いが忙しくなってきたので、それを続けつつ、片手間でできる仕事が理想らしい。 | |
157 | + | ||
158 | + | > もしかしてアネモがブキチと……!? と色めき立つアオリだが、それはナイっしょ、とホタルは全否定。 | |
159 | + | > ちなみにブキチは、カンブリアームズ二号店の出店を計画中だそうだ。 | |
160 | + | > 最近、新たなナワバリバトルの中心地として、若者が集まる街が生まれているらしい。 | |
161 | + | > 商売上手は相変わらずなようだ。 | |
162 | + | ||
163 | + | > そういえば、ここしばらく、アタリメ司令にも会っていない。 | |
164 | + | > 忙しくて、こちらからも会いに行けないが、マンホールから顔を覗かせる姿も見かけていない。 | |
165 | + | > タコもおとなしくなったし、おじいちゃんのことだから心配はいらないけどね、と、ふたりは顔を見合わせて笑った。 | |
166 | + | ||
167 | + | > ずいぶん話し込んでしまった。 | |
168 | + | > もう陽が傾き始めている。 | |
169 | + | > そろそろ帰ろっか、そう言い合って帰路についた。 | |
170 | + | > やっぱり、ふたりで一緒にいるのは楽しい。 | |
171 | + | > いや、楽しいという言葉では表せない、特別な感情で心が満たされる。 | |
172 | + | > 最近たまっていた心のモヤも、すっかり晴れた気がした。 | |
173 | + | ?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/bc7d834559071.png) | |
174 | + | ||
175 | + | ---] |
2017/05/10 19:45:59 に編集しました。