Splatoon2 (スプラトゥーン2) Wiki

シオカラーズ

2017/05/10 19:45:59 に編集しました。

うに
最終更新: 2017/05/10 19:45:59
 
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11 # シオカラーズ
2-?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/84a1746d2bfa8.jpg)
2+![画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/84a1746d2bfa8.jpg)
33 前作で登場するイカ界トップアイドル。「%%{fg:fuchsia}アオリ%%」「%%{fg:lime}ホタル%%」の二人組。
44 ゲームを起動した際やステージ変更時に、ハイカラシティの大型モニターに映る「ハイカラニュース」でナワバリバトルとガチマッチのステージ情報をお知らせしてくれる。アップデートの際も大まかな内容を説明する。
55
3636 # ラストフェスから…
3737 また、ラストフェス後からのシオカラーズの様子がツイートされている。
3838 <br>
39-【プロローグ】
39+[【プロローグ】:---
4040 > あのラストフェスから、およそ9ヶ月が過ぎた。
4141 > 夕闇に染まるハイカラシティ。
4242 > 鮮やかな二色のネオンサイン。
5050 > いつものように、ふたり揃って笑顔でスタジオを後にした。
5151 > これからもずっと、何も変わらないと信じて疑わなかった。
5252 > そう、あの時は……。
53+---]
5354
54-<br><br>
55-%%{fg:gray}字数制限のため[別トピック](http://zawazawa.jp/splatoon2/topic/43)に移動します。%%
55+[【第一話】:---
56+> アオリとホタル、従妹同士のふたりによる、ダンス&ボーカルユニット、シオカラーズ。
57+> ラストフェスをきっかけに、その人気に一層の拍車がかかった。
58+> ハイカラシティのアイドルから、一躍トップスターとなったふたり。
59+> それまでの活動の枠を超えて、多忙な日々を過ごしていた。
60+
61+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/4204c248276b1.jpg)
62+> ふたりはルームシェアをしている。
63+> ハイカラシティに来た直後は、都会暮らしの心細さや、経済的な理由もあって、一緒に暮らし始めた。
64+> それに、物心がついた頃から、ふたりはずっと一緒にいる。
65+> 今は都会にも慣れ、収入も安定してきたが、離れて暮らすことは考えもしなかった。
66+
67+> プライベートでも仕事でも、ふたりはずっと一緒だった。
68+> しかし、ソロ曲を発表した頃から、次第に単独での仕事が多くなってきた。
69+> アオリは持ち前のキャラクターから、トーク番組やバラエティ番組への出演が増えた。
70+> 収録は深夜に及ぶこともあり、ロケで一日部屋に戻らないことも多くなった。
71+> ホタルは「スミソアエの夜」で歌唱力が評価され、歌番組や舞台への出演が多くなった。
72+
73+> 今までは部屋を出るのも一緒、帰ってくるのも一緒だった。
74+> だが、今は戻る時間もまちまち、オフの日も合わないことが多くなってきた。
75+> ふたりが一緒にいる時間は、以前より格段に短くなっていた。
76+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/7fc5e6ad9fb74.png)
77+---]
78+[【第二話】:---
79+> その日、ホタルはひとりで部屋にいた。
80+> 今日は仕事はないが、来月からは舞台の稽古が始まり、毎日が忙しくなる。
81+> こうやって、のんびりできるのも今のうちだろう。
82+> アオリは仕事で夜まで戻らない。
83+> たまった家事を片付けながら、アオリの帰りを待っていた。
84+
85+> こんな時は、ふと考えてしまう。
86+> ラストフェスの決着がついたあの時、アオリはどう思っただろうか?
87+> 悔しがってはいたが、それは単に勝負に負けたからだろう。
88+> 負けず嫌いのアオリらしい。
89+> でも、ちょっとは自分に嫉妬したんじゃないだろうか?
90+> 負けたことを、今でも気にしているだろうか?
91+
92+> いや、考えすぎだ。
93+> アオリに限ってそんなことはない。
94+> むしろ、知らず知らずのうちに優越感を感じているのは、自分のほうかもしれない。
95+> 勝負に勝って、いい気になっているのかもしれない。
96+> ホタルは、ちょっとだけ自分が嫌になった。
97+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/70056f188bc1a.jpg)
98+---]
99+[【第三話】:---
100+> その日、アオリは携帯電話のコールで目が覚めた。
101+> マネージャーからだ。
102+> 予定していた収録が、他の出演者の都合で延期になったらしい。
103+> 今日は一日オフだそうだ。
104+> ちょっと拍子抜けしたが、ひさしぶりに休みをもらったのだ。
105+> ラッキーだと思えばいい。
106+
107+> 部屋を見渡すと、ホタルの姿がなかった。
108+> 確か、今日はホタルもオフのはずだ。
109+> 時計を見ると、朝の8時過ぎ。
110+> 買い物に出掛けるには、まだ早い。
111+> 身支度をして、ホタルを探しに街へ出てみることにした。
112+
113+> そういえば、近頃のホタルは元気がない。
114+> 疲れているのだろうか?
115+> 嫌なことでもあったのだろうか?
116+> でも、ホタルの心配ばかりしてもいられない。
117+> ここのところ、アオリも仕事で息をつく間がなく、ちょっと気が滅入っている。
118+> 今日は気晴らしに、ホタルを誘って出掛けよう。
119+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/2f5dedc09baa8.jpg)
120+
121+> ホタルはカフェにいた。
122+> ロブと一緒だった。
123+> テーブル席に向かい合わせに座り、談笑している。
124+> ロブとふたりは、出身地が近いせいか話が合う。
125+> 深く帽子をかぶっていて表情は見えないが、楽し気なホタルを見るのは久しぶりな気がした。
126+> 水を差すのはよそう。
127+> アオリはそのまま部屋に戻った。
128+
129+> 朝食の支度をしていると、ホタルが戻ってきた。
130+> アオリが起きていることに驚いていたが、おはよう、と声をかけると、おはよう、と気の抜けた調子で返ってきた。
131+> いつものホタルだ。
132+> ふたりで朝食をとりながら、ホタルをショッピングに誘った。
133+> ホタルは、ふたつ返事で誘いに乗った。
134+---]
135+[【第四話】:---
136+> プライベートでアロワナモールへ来るのは、いつ以来だろう。
137+> 以前通った店や、新しく入った店を巡って、ウィンドウショッピングを楽しんだ。
138+> ひとしきり目当ての店を回ったところで、カフェで休憩することにした。
139+> アオリはアイスレモンティーを、ホタルはミルクティーを注文した。
140+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/71b1b7a6f70c7.jpg)
141+
142+> こんな時は、自然と互いの仕事の話になる。
143+> ロケ先での出来事、共演者の噂話。
144+> 話題はとめどなく、いくら話しても話し足りない。
145+> アオリは、朝のカフェでのことを切り出してみた。
146+> 見てたんだ、と、ホタルは意外そうな顔をしたが、ためらう様子もなく、ロブとの会話について話し始めた。
147+
148+> ロブは最近、エビスシューズを辞めたらしい。
149+> ずっと雇われ店長だったが、いつか独立して、自分の店を持つのが夢だったそうだ。
150+> 友人の紹介で、次の仕事の目処はついているらしい。
151+> ロブくん大丈夫かな、けっこう軽いとこあるから、と、ホタルは、ちょっと心配そうにしていた。
152+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/0ace982e10ecb.jpg)
153+
154+> ロブからの伝聞によると、アネモも新しい仕事を探しているらしい。
155+> もともと接客が苦手なので、客と顔を合わさずに済む仕事を考えているそうだ。
156+> 最近はカンブリア―ムズでのブキのデコレーションの手伝いが忙しくなってきたので、それを続けつつ、片手間でできる仕事が理想らしい。
157+
158+> もしかしてアネモがブキチと……!? と色めき立つアオリだが、それはナイっしょ、とホタルは全否定。
159+> ちなみにブキチは、カンブリアームズ二号店の出店を計画中だそうだ。
160+> 最近、新たなナワバリバトルの中心地として、若者が集まる街が生まれているらしい。
161+> 商売上手は相変わらずなようだ。
162+
163+> そういえば、ここしばらく、アタリメ司令にも会っていない。
164+> 忙しくて、こちらからも会いに行けないが、マンホールから顔を覗かせる姿も見かけていない。
165+> タコもおとなしくなったし、おじいちゃんのことだから心配はいらないけどね、と、ふたりは顔を見合わせて笑った。
166+
167+> ずいぶん話し込んでしまった。
168+> もう陽が傾き始めている。
169+> そろそろ帰ろっか、そう言い合って帰路についた。
170+> やっぱり、ふたりで一緒にいるのは楽しい。
171+> いや、楽しいという言葉では表せない、特別な感情で心が満たされる。
172+> 最近たまっていた心のモヤも、すっかり晴れた気がした。
173+?[画像1](//pic.zawazawa.jp/files/splatoon2/bc7d834559071.png)
174+
175+---]