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落書き文章。 / 3

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ノゼオ中尉 2019/08/13 (火) 01:56:40 修正

 はい、目の前に王様。今は王様の会話を終え城の個室に居る。
どうやら言語の壁等、王様の側近の魔術師によると赤子の手を捻るよりも容易いスキルなのだとか
そして、王様がテンプレートで完成されたような言葉の羅列を口から放っていく
「つまりお主は、342代目勇者なのですぞミヤギ殿。」
っと342代目という引っかかっる言葉も一緒に

そう、どうやらこの世界は勇者より魔王の方が優勢なようで結果何度も代替わりしているようなのだ
そして、厄介なのは世界には勇者は同時に一人しか存在できないようだ
魔王を殺るまで何度も勇者を派遣し殺られてはお構いなく召喚を繰り返す。
だがこの世界に乏しい俺はこの国無しでは生きていけない事を理由にこんな戦意喪失しそうな余計な事まで平然と喋り続けた

ここまで来たら「なろう系主人公」が羨ましい、亡命を考えても宛が無い上、勇者の力があっても魔術師の翻訳効力が無ければ日本語は別の国の住人に通じない
いっそ魔術師を脅すという手段もあるが魔術師の能力は未知数、いくら勇者でもLv1から挑む相手ではないだろう
「クソッタレが!」
…とイライラしていたらメールの一部の内容を思い出した

「ヒロインっぽいのいっぱいハーレムだったけど……………三次元イラねwwwww」

何故このタイミングで思い出したのか、だがつまり勇者の意志関係なくヒロインがもれなく複数人ハッピーセットで付いて来るということだろうか?ヒロイン…つまり女剣士や女魔術師………何故皆女なんだ?
いやメールの事を真に受ける方が馬鹿か、そもそも一緒に死にに行く奴は自殺志願者もいいところだし…
そんな…話あるわけが…

ガチャ

「お待たせしました、勇者様。」

噂をすれば、女の子が個室に入ってきた。
だからさ…なんで女性ですか、いや男がいいって訳では無く
そうじゃなくてアレ…何故世界線が収束したかのように相方は必ずヒロインでその仲間たちも女の子って法則性が…
と、心の中で呟いていたら、女の子が自己紹介を始めた

「クローディアと申します、勇者様はミヤギ様で間違いないでしょうか」
「ああ、あってるよ、でもなんで?勇者は所詮使い捨て、一緒に死にに行くようなものだぜ?」
「ええ、存じています、ですが使い捨てなのは私達も同じですよ。」
「え?」
「私達は王によって雇われたメイド(便利なおもちゃ)でしかないのです。」

そう彼女は悲しそうな顔をしつつも無理に笑ってみせた
彼女はなにを言っているんだ?っと一瞬俺は啞然とした、いや違う理解したくないのだろう
不幸は自分だけと考えていたが、どうやらこの国自体が美しい不幸の大海原だったのだ。
後から聞いた話ではここは覇権主義で独裁の世界で人権がない
だから、大半の代の勇者が自ら興したクーデターで命を落としているのだと…

魔王は愚かに思う、人類の希望が勝手に自ら滅んでいる有様を…
あの環境下だと勇者は自分の力を磨く意欲すらもたない、薄情な勇者もいたが、その部類は大抵小物…低レベルで
手を抜いても遊べない程度のものでしかない。
それなら彼の国の王の側近の魔術師のほうが勝負になるだろう
だが、あえて魔王は彼の国を蹂躙せず勇者を待ち続ける…

魔王は正確には世界の審判者であり人類の代表を定める神の遣いなのだ、世界征服等容易いが主の命に逆らう事になる。
だから、待つのだ、勇者を…世界の救世主を…そして…代表者…人類を制御する歯車を…
勇者とは新たなる神の卵でしかないのだ。もし今代勇者が失敗すれば人類は失敗したと定義し神は世界をむに返すだろう
否ー 今代が死ねば今の神は死に世界が死ぬ、神は次の勇者を生み出せるほどの力を残していないのだ。
そして神は力を使い過ぎた、もう長く無いだろう…

そうこれは最後のチャンスなのだ、人類…いや世界にとっての

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