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忘却の重物2

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生存ルートです

ステア
作成: 2018/02/24 (土) 11:26:15
最終更新: 2018/02/24 (土) 11:26:26
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ステア 2018/02/24 (土) 11:36:47 修正

しはこう「(このまま戻れないなら...)」

しはこう「(いや、そんなこと考えちゃダメだ、考えろ考えろ考えろ生存ルートを...!)」

その時俺の思考に閃光が走った

しはこう「(そうだ、もう1度あの男に会って、あの"薬"を貰うんだ。そしてヒトを想像し、俺はもとの姿に戻る。)」

しはこう「(さて探しにいk...)」

謎の男「どうしたんだい?こんなところで、少年」

男は柔らかい声のトーンでそう言った

しはこう「(何故、何故俺のことが...?)」

謎の男「どうやら君は気がついたようだね、そうだろう?」

しはこう「(何故俺の考えが分かったんだ...?)」

謎の男「まあ、びっくりするのは無理もない。でも今はそんなことはいいんだ」

謎の男「実は君以外にもあの"薬"をたくさんの人達にあげてるんだけど、君が考えたことに気づいたのは200人中たったの3人だったんだよ」

2
ステア 2018/02/24 (土) 13:54:00

謎の男「で?どうするんだ?君はヒトに戻ること、いやヒトしての生活に戻ることを望んでいるのだろう?」

しはこう「(まぁ、そうだけど...でもな...)」

俺の考えがまとまらないまま話は進んだ。

謎の男「そうだ、今は喋れないだったね。では選択肢をあげよう。2つしかあげないけどね。」

謎の男「A。このままハシビロコウとして生きる。もしAを選んだ場合は動物園に保護してもらうよ。」

謎の男「B。この"薬"を飲み、ヒトとしての生活に戻る。」

謎の男「A....」

謎の男「B....」

俺はBのタイミングで頷いた。

3
ステア 2018/02/24 (土) 14:00:42 修正

謎の男「そうか、じゃあこっちにおいで。」

男は歩み寄った俺の口の中にあの"薬"を落とした。その途端、強い眠気が俺を襲った。

しはこう「......」バタッ

~?~

しはこう「...ん」ムクッ

どれくらい経っただろうか。空はもうすっかり真っ暗になっていて、あの男の姿はもうなかった。起き上がり、その場に座り込んで自分の手を見た。まあ、当然のごとく戻っていたのだが。

しはこう「さてと...帰るかな...帰りたくないけど。まぁいつもの生活も悪くはないかな。」

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ステア 2018/02/24 (土) 14:03:02

~~~~
後日あの時の場所に行ったが、もう男の姿はなかった。まあまたどこかで誰かにあの"薬"をあげているのだろう。

~end~