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【SS】理狂い / 61

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ちゃむです 2018/02/07 (水) 23:57:28

ナイヤガラさんは『有益な情報』という言葉が入るや否や、得意気な顔で私にねっとりとした視線を向けた。
「はいはい、わかったわかった」と私が心の中で何度唱えても彼の私に対する不快な視線は私に向けられたままだった。
今にも煮え滾ってしまいそうだった怒りを私は押し殺してナイヤガラさんを視界に入らせぬよう少し項垂れながら続ける。
「えぇ…では、その『有益な情報源』にて得た『有益な情報』を簡潔且つわかり易く纏めましたので話します。」
「先程も言いました『金髪な男』ですが、彼は実はナイヤガラさんをおびき出すための(おとり)だったということでした。」
「彼は自身を『いろ』と名乗っていました、能力は目の前にある物質を手の形に形成する能力でその能力で街を破壊し、ナイヤガラさんに応戦していました。」
「いんくさん、何故そのいろという人物が囮だと?陽動作戦ならば中心街(セントラル)できっと今遂行されていてもおかしくありません。」
「しかし、不気味なことに中心街(セントラル)からはそれらしき通報は一件も来ていないとのこと。
「何故、囮だと考えたのか、詳しい理由を是非お聞きかせ願いたいですね

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