「朝食を食べ終えると、私はそのまま自室に戻ったかと思います、ちなみに…朝食はフレンチトーストでした。」
私がわざとらしくナイヤガラさんに視線を向けるとナイヤガラさんは申し訳なさそうに私に軽く会釈をした。
「それから私はしばらくの間、自室に篭って読書に没頭していました…。」
「すると…突然ナイヤガラさんから緊急の連絡が入ったんです。」
「ほう͡° ͜ ʖ ͡° )」
前触れもなく感嘆の声を漏らしたこの男もまた私と同じくアドミニストレータの1人、愛と平和さんだ。
茶色がかったアップのポニーテールで中性的な容姿が特徴的だ。
しかも、驚くべきことに彼の声もまた実に女性的で
ひと目で彼を男性だと見抜くのはまさに至難の業
事実、とあるミーバネルチャの住民の1人は現在も彼のことを女性だと信じて疑わない。
そんな彼が無意識の内に漏らしたであろう感嘆の声を特に気にもとめずに私は続ける。
「内容は、『救援要請』でした…。」
「『救援要請』、か………。」
藤遊さんが思いつめたような顔をして呟く。
「詳細な内容はこうでした。」
「久々に
「ざっと…こんな感じだったと、思います。」
「いんくちゃん、最後のいる…?」
愛と平和さんが困惑気味の顔で私に尋ねてきた。
私は何か良からぬ予感を感じ取りながらも、読み上げていた紙から目を離し他の運営者達の顔色を伺った
皆、とても複雑な面持ちをしていた、ナイヤガラさんに至っては笑いを堪えているのだろうか、下を俯きプルプルと体を震わせていた。
っておい、こら、なにわろてんねん