ちゃむです
Tyamu_game
2018/02/04 (日) 14:31:32
ガチャ
扉を開けるとそこには彼がいた。
「遅いよ、いんくちゃん、寝坊だなんて珍しいね」
藤遊さんだ。
女性のような黒髪のポニーテールが特徴的なこの男は私の同僚だ。
「すいません…、昨日眠れなくて………。」
「もしかして、久々に『悪夢』を見たのかい…?」
「………………はい。」
「そうか…、それじゃあ今すぐ会議を開かないと、詳しくはそこで話してもらうよ。」
「そうですね…、ところでナイヤガラさんはいますか?」
「あぁ、ナイヤガラくんなら確か外回りに行くと言っていたはずだ、会議を開くから来てもらうように早く引き留めないとね。」
「今すぐナイヤガラさんを引き留めてくださいっ!」
私は訴えるように声を荒らげた。
その声は廊下一帯に反響し、その後訪れた静寂を一層引き立たせた。
「な、それはなんでだい………いんくちゃん?」
私の突然の声の変わりように藤遊さんの声は少し震えていた。
「私が見たのは………………」
「ナイヤガラさんが死ぬ夢でした。」
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凍結されています。