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【SS】理狂い / 12

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ちゃむです 2018/02/03 (土) 19:22:22

「今までこんなもん食ってたの。。🐭💦
そう言うと彼は真っ二つになった死体達を指さした。
切断面からはどす黒い血がすーっと流れ出ており
目を凝らすとびっしりと大量の蛆がうようよと血の海で溺れるように蠢いていた。

「だから…………何?何が言いたいの?」
このスラム街(ウェストシティ)では蛆は貴重なタンパク源だ。
中央街(セントラル)で文明的な食事ばかりを食べてきた富裕層達に蛆や鼠を貴重がって食べる私達の気持ちを測ることなどきっと不可能なのだろう。

「ハハッ!もうこんなもん食べなくていいよ。」
「……………え?」
「僕様と一緒に来なよ!爆笑🐭
「どうゆうこと…?」
「僕がお前を一生養ってあげるってことだよ。。?🐭🏠
「ハハッ!その代わりその力を僕様のために使え!!爆笑👈🐭
「嘘だ……」
「。。。は???🐭💢
「そんなの嘘に決まってるじゃん!」
私は怒鳴り散らしながら鼠男に詰め寄った。

「灰菜知ってるもん!私を奴隷にしてサーカスで見世物にするんでしょ!?それに灰菜かわいくないし…。」
「灰菜みたいにかわいくない子を養ってくれる訳ないじゃん……。」
「ほらな?ミッキー、その灰菜って子も嫌がってるじゃん?それに『前の件』で痛い目見ただろ、だからもう引き上げるぞ」
「ハハッ!『灰菜』か。。。🐭💭

それはあまりにも唐突な出来事だった。
鼠男がぎゅっと私を優しく抱き寄せた。
あまりに唐突な出来事に私の頭は酷く困惑した。

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