(カルデアの個室の前)
(がさごそという物音)
(ノック音)
【もしもーし】
「指揮官か。入られよ」
(扉の開く音)
(カルデアの個室内部)
(吹雪の立ち絵)
【こんにちは】
「こんにちは。何か本艦に命令だろうか」
【命令じゃないけど……】
【今日は楽しんでるかなって】
(訝しげな表情)
「今日? 本艦の記憶する限り、今日は作戦行動も特別な催事もないはずだが……」
「……いや、暫し待たれよ。本艦の中の妹達が何やら騒がしい」
(目を瞑る)
(目を開き、頷く)
「……理解した。そうか、今日がバレンタインデーというものか。いや、申し訳次第もない。すっかり失念していた」
「世話になっているもの、或いは想う人に菓子類を渡し、謝意や恋慕の情を伝える日と聞いている」
(少し困ったような表情)
「本艦も、そのような日があると聞いて菓子の用意はしたのだが……。具体的な日付を忘れていたようだ」
(キリッとした顔に)
「そうと決まれば、本艦もこうして武装点検などしてはおられぬ。綾波、夕立、雪風、菊月、島風……他、菓子を渡そうと思う相手は数多いる」
「……あぁ。無論、貴官にも菓子の用意はある。まずは、これをお渡しするとしよう」
「部隊指揮官。貴官に対する衷心よりの感謝と敬意の証として、“我々”からこれを贈呈する」
(チョコを受け取る)
【これは……お菓子の詰め合わせ?】
「御承知置きの通り、本艦は兵器である。旗艦大和や米空母エンタープライズなどの例は知っているが、彼女らのように飲食物に関する逸話・機能があるわけでもない」
「また、贈る品としては手作りのチョコレートが適当とも聞いたが、本艦自身、そのような洒落た菓子など、酒保で見る程度のものしか知らなかったから、これは断念した」
「せめて給糧艦間宮がここにもいたならば、彼女の甘味を都合してもらうこともできたのだが……。そういうわけにもいかなかった」
「……配る数の多さに加えて、斯様な仔細もあるため、手作りチョコレートの贈呈というわけにはいかなかったが、それでも、それに代わる品は用意できたと考えている」
(少し目線を逸らす)
「……不要であれば、破棄していただいても結構。ただ、本艦を含む“我々”からの謝意の証として、どうか受け取っていただきたい」
【捨てるなんてとんでもない!】
【大事にいただくよ、ありがとう】
(驚き、それから、微笑む)
「……そう、か。そうであれば、嬉しい限りだ」
「それでは本艦は、これからカルデア中を駆け回るとしよう。貴官に伝えたのと同様、皆に謝意を伝えねばな」
☆4 酒保のお菓子詰め合わせパック
Cost3
HP :0
ATK :0
ILLUST
干菓子、米菓などを中心に、何種類ものお菓子が詰められた袋。
SKILL
『バレンタイン2022』において、用心棒ポイントのドロップ獲得量を10%増やす。
【『バレンタイン2022』イベント期間限定】
説明
駆逐艦吹雪に貰った、お菓子の詰め合わせセット。
米菓などを中心に、すぐに食べなくても少しくらいは問題ない、保存の効くお菓子がたくさん詰められている。
チョコレートばかりを食べるのも大変だろう、という気遣いと、手作りの品を作れない代わりにせめて美味しいものを、という吹雪達の気持ちが込められている。
なお、同じものが主に艦艇系サーヴァントの間に配られており、一時期中身のお菓子を交換することが流行ったとか流行ってないとか。