2102セイバールート10章「二人の騎士」
2021/09/25 (土) 04:44:36
「……全く、悪逆の騎士など慣れぬ事をするものではないな。よりによってあのトリスタンとは相討ちとは」
「いえ、貴方に相応しい在り方と末路よ」
「抜かせ、アーチャー。なら貴様の最後も俺と同じくらい無様だったことになる」
「ええ、その通りよ」
「ふん、貴様とは本当に反りがあわんが、奇しくもお互いサーヴァントとしてマスターには恵まれたようだ」
「冗談、あんな女二度とごめんよ」
「そうか。俺は彼女にならもう一度呼ばれても良い」
「あの陰険性悪女は貴方にお似合いでしょうね。不貞を暴く盃など探し出して送りつける男には」
「チッ、しつこい奴だ……いや、今のは忘れてくれ。あれは、完全に俺が悪かった」
「随分素直ね」
「最後だからな。……次に会った時は俺が勝つ、首を洗って待っておけ」
「……最後まで共にいることが出来ずにすまない。先に逝くぞ我が主『マレフィキウム』」
「最後までバカな男ですね。 まぁそれは私もか。……精々最後までみっともなく足掻いて、生き残って見せなさいマスター、枢木楡」
通報 ...