2102サイドエピソード「魔女と騎士」
2021/09/25 (土) 04:38:06
「何やってんだ、オマエ」
土夏海浜公園、ペスト医師のような仮面を付けた少女は目の前の男に問い掛けた。男は手に持ったパンをちぎり鳩に与えている。
「日光浴、と言う、奴だが」
手持ちのパンがなくなり、鳩がパンを食い終えた事を確認するとラモラックはパン!と手を叩いた。驚いた鳩は一斉に飛び上がり、人目は鳩に集中する。
「マジで言ってんのか?頭湧いてんのか?」
少女、『マレフィキウム』は顔こそみえないが、ラモラックを正気と思えないとでも言わんばかりの態度を見せる。
「俺じゃ、ない、こいつだ」
ラモラックが指差したのはギターケース状の半透明のケースだった。
「そいつは……」
「俺の、正確に言えば、俺のでは、ないが、今は、俺の、武器だ」
マレフィキウムとラモラックは人目を気にしながら、言葉を選びながら話を続ける。
「『こいつ』は日に3時間は日を当てなきゃ真価を発揮できない」
「マジかよ、それ」
「言った奴が、ディナダンと言う、適当な、ホラ吹きで、有名な、奴だが、それを、しないで負けるより、ホラを、信じた方がマシだ」
「……そうかよ」
「……ああ、少なくとも、俺は負けるつもりはない」
え?ラモラックあの話マジで信じたの?
俺ガウェイン卿とすげぇ仲良くないしガラティーン持ったこともないのにそんなの分かるわけないじゃん
太陽の聖剣だし3時間3倍になれるから3時間位日に当てるのかもねって言っただけだよ俺は
あー…ごめんウソ。ノリでガウェイン卿はガラティーン3時間日干しするらしいぜ!!って言った気がするわ
通報 ...