kagemiya@なりきり

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性格豹変怪文書② 2021/08/30 (月) 00:50:10

食事を終えたあの後、ギドィルティはなんとなくだがその場を離れ、適当な場所をふらついて時間を潰していた。
本当になんとなくだが、やはり何時ものマスターの様子は妙に気持ちが悪かったのだ。
「遅くなる前に帰ってくるのですよ」とまるで自分を小さい子供のように扱っているかのように感じる。
さてどうしたものか…その時、ふと以前読んだ雑誌のことを思い出した。
『だいたいのことは叩けば直る』、確かそんなことが書いてあった。
マスターの頭も叩けばまた元に戻るのではないか、そうと決まれば試してみる価値はある。
そうと決まれば、さっそく頭を叩きに戻ろう。
そんなことを考えながら拠点へ戻り、入り口の扉に手をかけた所で―――怒声が聞こえてきた。
聞きなれた声に聞きなれた言葉、ギドィルティは勢いよく扉を開く。

「おいギドィルティ!この〇〇〇〇(クソッたれ)!テメェ何処ほっつき歩いてたんだ!」
「オ、ドうしたマスター。ハハハ、元ニ戻っタノか?」
そこにいたのは強面な表情をさらに険しくさせた男。
優しく笑みを浮かべた様子など想像もできないような人物がそこにいた。
「何笑ってんだテメェ!食料がほとんどなくなっちまってるじゃねぇかどうなってんだよ!〇〇〇〇(クソッ)!まだあと3日は持つはずだったのに…!」
「ハハハハ、うまかったゾ」
「チクショウやっぱりかよ!さっき転んで頭打つし最悪だぜ○○○○(クソッ)!」
「ハハハハハ、頭打ったのかハハハハハハ!」
笑うギドィルティの様子に声を荒げるイーサン、他から見れば妙な光景かもしれないが、二人にとって何時もの様子がそこにはあったのだった。

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