馬陣営ファーストコンタクト
2021/05/24 (月) 23:12:04
陣を描き、魔力を奔らせ、詠唱を紡ぐ。俺は英霊を召喚する。
「初めまして。早速で悪いが、僕は君のマスターだ。君とは公平で対等な関係でいられたらと思っている」
もちろん、嘘だ。英霊なんてものは信用できない。大昔に何人も殺し続けたような奴らだろうからな。
文化人ならある程度は話が通じるかもしれないが、戦闘第一な獣みたいな英霊はよしてくれと願い語りかける。
「…………」
煙が晴れて、俺は絶句した。馬だ。馬がいるんだ。しかも3匹。
騎馬兵の英霊か?と思ったが、違う。騎馬に乗っているべき英霊がいないんだ!
呆然とした次の瞬間、俺の目の前に立っていたのは3匹の馬じゃなかった。1人の女だった。
「初めまして!私はライダー!真名は……っと、名乗るとまずいかな?じゃあ、とりあえず三音さられって呼んで!
貴方が私の騎手(ジョッキー)?あ、間違えた。マスター? もしそうなら、よろしくね!」
どういう……ことだ……。戸惑う俺は目の前の自称ライダーに尋ねる。お前は何ができる?と
「お前がどんな英霊か知らないが、何か出来る事の1つ2つ、あるだろう?」
「? あ、歌を歌えます!新曲もあります!」
俺は胃が痛くなった。
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