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SenTIA地域日本語教育セミナー
外国につながる子どもの学習支援  ―日本語初期指導で大切なことー
講師:「外国人の子ども・サポートの会」 田所希衣子
日時:2023年  2月26日(日)13:00~15:00
オンライン実施     全国各地域から 56名 参加
小学生・中学生の日本語初期指導・・・具体的な対応と留意点
1.「在留外国人統計調査」から予想される幼児・児童・生徒数の変化
 家族滞在の外国の方が増えており、子育て、出産の現場に立ち会う機会も増えています。その反面、国や自治体の対応は遅れており、法整備も制度設計も未整備のままです。ボランティアとしての経験からくる現場対応について非常に参考となりました。私も手探りで行ってきましたが、ほぼ一致した観点が講義されており、安心しています。
今後は全国ネットでの連携が大事になります。

2.日本語初期指導で心がけていること
 河合隼雄に「子どもの宇宙」という著作があります。この中で指摘されていることが気になります。「しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとに」「子どもの中の広大が宇宙が」破壊されることがある。
生まれたばかりの赤ん坊が生きようとする意志を持っているように、小学生の1年生や2年年生は自ら情報を得よう、学ぼう、とする意欲と能力を持っていることに気づかされました。これをばねにして導くことが教師の工夫であるとのご指摘です。

3.日本語のテキスト文字の練習、日本語の表現(構文)
 教材の準備と工夫が具体的に示され、よく分かりました。教材を生かす方法が説明されて子どもの事情に応じた、ケース毎の工夫が想像できました。

4.入り込みの準備
 入り込みの場合、母語話者と日本語支援者の両方のケースが考えられますが、今回は母語話者の支援のケースで考えました。
 取り出し授業も組み合わせて実施出来れば、効果的ですが、それには学校の理解と協力が必要です。学校管理者の校長、副校長、教頭、教務主任が理解と実践プログラムの作成に意欲を示さないと難しい局面です。この面での交渉や関形作りについてもう少しお聞きできればよかったと感じています。

5.小学1年生から2年生へ目を見張る成長
 これは実感しています。子供の成長を見守る眼差しが必須です。
6.子どもが自分の学習方法を見つけるためのサポート
 自律学習の目標は必須です。子供は特に我々を超えて成長する存在であることを確認しておく事も大事です。将来の地球と人類を担う人材です。 

7.指導の工夫
 具体的なアドバイスをいただきました。こうした実践家のご助言や実物の開示が何よりの助けと励みになります。

今回は、セミナーで大変お世話になりました。誠にありがとうございます。講演後のブレ―クアウトルームでの自己紹介と議論から、全国の方との情報交換が今後も是非必要であると強く実感しました。
 そこで、茨城県でも常磐大学の飯野令子先生を中心にネットワークが構築されていますので、是非ご紹介させていただきたい。リンクを張ってはって是非、閲覧・投稿をしていただければと、ここにお勧めします。                     

守谷市国際交流協会(MIFA) 日本語講座委員会
作成: 2023/02/26 (日) 19:48:13
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