水戸市では、水戸市国際交流協会が主催する日本語プレ初級クラス(全10回)が行われています。日本に来たばかりで、日本語がほとんどゼロの外国人住民を対象としています。日本語教師の資格を持つ講師が集中的に日本語を教え、このクラスを終えた人が、ボランティア日本語教室にスムーズに入っていけるように、と始められました。
コロナ禍で、そもそも「日本に来たばかり」で「日本語ができない」外国人がいるのか、と思われましたが、ここ数か月の間に入国した人、コロナ禍前に入国した人、以前から市内に住んでいたけれども、家族のサポートを受けて、日本語ができないまま暮らしていた人など、10余名の「日本語ができない」人の申し込みがあり、参加者の出席率は非常に高いです。
地域日本語教育の専門家からは、「日本語教育」はボランティアではなく、有資格者の日本語教師が行うべきと言われてきました。つまりボランティア日本語教室では、日本人と外国人が「教えるー教えられる」関係となる「日本語教育」は行わず、同じ住民として対等な関係になる活動をすべきと、言われてきました。しかし、これまで水戸市の「生活者としての外国人」は日本語教師から「日本語教育」を受ける機会がなく、ボランティア日本語教室がその役割を引き受けてきました。ボランティアが「生活者としての外国人」への「日本語教育」のすべてを担ってきたのです。
日本語プレ初級クラスの開設は、こうした現状を打開し、水戸市の外国人住民への言語保障につながる大きな一歩だと思います。
残すところ2回(12月16日、18日10:00~12:00水戸市国際交流センター)だけになりましたが、見学、お手伝い大歓迎の開かれたクラスです。毎回、多くのサポートの方が入ってくださっています。ご興味のある方はぜひいらしてみてください。
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