トム田中のブログより
2012年03月25日
移住ビジネス
今日はお客様に「あなたの会社はビザコンサルティングの資格はあるのですか?」と聞かれた。ああそうか、こういう基本的な説明が出来てなくて申し訳なかったなと思う。
当社はあえてビザコンサルティンの資格を取ってない。その代わりにオークランドの弁護士事務所4社およりビザコンサルタント1社と契約して彼らにビザ業務を一任している。だから当社に仕事を依頼すると当社への費用にプラスして弁護士費用が発生する。お客様が直接弁護士とやり取りすれば当社の費用は発生しないのでお得である。
ライセンスを取得するのはそれほど難しくないのだが問題はライセンスを取得してしまうと「やってはいけない業務」が出てくるという事だ。
これは不動産ライセンスも弁護士ライセンスも同じで、この3つ、最初は全部ぼくが自分で取得しようと思ってコースにも参加したのだが、そこで分かったのが当社のように医療通訳から留学、旅行からファイナンス、不動産から携帯電話レンタル、それ以外にもいろんなビジネスをしていると、何かのライセンスを取得すると他の業務ができないという、まるで日本のような現実問題。
だもんでぼくらもファイナンスだけはライセンスを取得したけど他のビジネスについてはすべて現地のライセンスを持つ企業と提携するという方針に切り替えた。だからお客様から見れば当社はNZの玄関口でありここから各専門家に業務は回される、ハブ&スポーク形式のビジネスモデルになっている。
このビジネスモデルの良い点は地元の弁護士、不動産会社、税理士、旅行会社、英語学校、などの会社にお金が落ちるという事だ。これは実はやってみれば大正解であり、彼らからすれば当社と提携していれば仕事は自動的にやってくる、だから何かがあっても常に彼ら専門家がぼくらのようなコンサルタントを守ってくれるという事だ。
どんなこんな言ってもニュージーランドは白人社会である。その白人にしっかり取り分を回せば彼らはハッピーだし、逆に言えばもしぼくがすべての仕事を自分でやってしまえば彼らがライバルとなり何かあっても助けてくれない。
NZは本当にちっちゃな社会である。その中で助けあいは非常に大事であり目先の利益ではなく将来の利益を考えた場合、ハブ&スポークのビジネスモデルの方が正解なのだという事に気づいたのは実際にやり始めて1年くらいしてだ。おお、結果的に正解だったよなって思いながら今に至る。
当然の話だが日頃から弁護士事務所4社を味方に付けてれば大体の法的問題は解決する。税理士3社を味方に付ければ税務相談は解決する。不動産会社が味方ならどの物件が本当の適性価格か分かるし助言も頂ける。要するに長い目で見れば全員がwinwin、近江商人の3者一両得となる。
さあ、今日でロードショーは終了、明日の飛行機でオークランドに帰る。飛行機の中で映画と本を楽しめるのが待ち遠しい。そしてオークランドに着いたら奥さんが迎えに来てくれてる。うれっしいな♪