地下 武器倉庫 偵察部隊怪文書
偵察部隊「やっと会えたねヘビくん。私ずっと君のこと待ってたんだよ?ヘビくんもそうだよね?だって外でいろんな本読んで必死にシャッター開けようとしてくれてたもんね。
あらら、驚いた顔しちゃって。そんなヘビくんも好き。え?なんで外のことが分かったかって?私偵察部隊だよ?私ヘビくんのこと何でも知ってるから。ここからず~~っと見てたんだよ?
家を出てラクダに乗るところも、よくわからない人からゴツいドリルをもらってたことも、遺跡みたいなところを荒らしてたところも、A4の紙を読んでたら急にガタイがよくなって扉をなぎ倒してたところも、
銀行の裏口から勝手に入ってお金を全部奪った挙句警察に賄賂を渡して鉄パイプみたいなのを受け取ってたところも、水が全部抜かれたオアシスを見て怒りでのたうち回ってたところも、
おじいさんに巧みな話術で化石を騙し売りしてたところも、人の家の井戸を勝手に使ってたところも、ムキムキの体で犬や猫、コヨーテをいじめてたところも、人がせっかく買った4Dプリンターを勝手に使ってたところも、
トイレでどう見ても大便みたいな見た目のカレーをタッパーに詰めてたところも全部。ヘビくんのこと全部知りたかったから。でも、やっと会えたんだもん。私のいない過去のことより、これからのことを考えよ?
なんでそわそわしてるの?逃がさないよ。もう二度と、絶対に放さない。ずっと私のそばにいて。ずっと私を見てて。私もヘビくんのことずっと見ててあげるから。...ねぇなんで?なんで私だけのものになってくれないの?
私のこと嫌い?そんなわけないよね?もし嫌いなんて言ったら刺すから。...もう刺しちゃおっか?そうすればヘビくんも私だけを愛してくれるよね?ヘビくんが悪いんだよ。私はこんなに君のこと想ってるのに、大好きなのに、そんな態度をとるから。
仕方ないよね?だってヘビくんはこんな純粋な気持ちを踏みにじろうとしてるんだもん。だから、おとなしくしてて?痛いのは一瞬だけだから。終わったら、おうちに帰っていっぱい愛してあげる。今までの幸せなこともつらいことも全部忘れちゃうくらい、私と一緒にいよ。
...うん。私も大好きだよ。」