仏道の『阿頼耶識システム』

学術論文(仏教学) / 25

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法介 2024/06/10 (月) 07:12:36 修正

趙宋天台における修性離合義の解釈について (必読!
https://waseda.repo.nii.ac.jp/record/2181/files/BungakuKenkyukaKiyo1_60_Yuba.pdf

既に触れたように、智顗は真性軌・観照軌・資成軌の三軌でもって諸の三法を類通し、十種三法を数えることで教学全体の依って立つところの師軌を示した。このことを思えば、湛然のここでの解釈は、修性三因の義に代表される新たな「大綱」で以て、天台の一切法門を該摂することを図ったものとも言い得るだろう。また、文中に「具如 修性不二門説」として指示される『十不二門』修性不二門においては、次のように説かれる。

十不二門 (No. 1927_ 湛然述 ) in Vol. 46

T1927.46.0703b10: 三修性不二門者。性徳秖是界如一念。此内
T1927
.46.0703b11: 界如三法具足。性雖本爾。藉智起修。由修照
T1927.46.0703b12: 性。由性發修。存性則全修成性。起修則全性
T1927
.46.0703b13: 成修。性無所移修常宛爾。修又二種。順修逆
T1927.46.0703b14: 修。順謂了性爲行。逆謂背性成迷。迷了二心。
T1927
.46.0703b15: 心雖不二逆順二性。性事恒殊。可由事不移
T1927.46.0703b16: 心。則令迷修成了。故須一期迷了照性。成修
T1927
.46.0703b17: 見性修心二心倶泯。又了順修對性有離有
T1927.46.0703b18: 合。離謂修性各三。合謂修二性一。修二各三
T1927
.46.0703b19: 共發性三。是則修雖具九。九秖是三。爲對性
T1927.46.0703b20: 明修故合修爲二。二與一性如水爲波。二亦
T1927
.46.0703b21: 無二亦如波水。應知性指三障。是故具三。修
T1927.46.0703b22: 從性成。成三法爾。達無修性唯一妙乘。無所
T1927
.46.0703b23: 分別。法界洞朗。此由内外不二門成

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