仏道の『阿頼耶識システム』

パーリ仏典の『小空経』と『大空経』について / 7

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法介 2024/12/02 (月) 03:01:54

次に『大空経』を見てみましょう。

パーリ仏典では、

MN.122 MahAsuJJata-s.(空大経 vol.Ⅲp.109、南伝 11 下 p.127、『片山・中部』5 p.355)

あるとき世尊は釈迦国のカピラヴァットゥのニグローダ樹園に住された。そのとき世尊は早朝、カピラヴァットゥ城内に行乞して食事の後、昼住のために釈迦族 のカーラケーマカ精舎に赴かれた。このとき精舎には多くの臥坐具が用意されていた。夕方、世尊は独坐より起って釈迦族のガターヤ精舎に赴かれた。そのときアーナンダは多数の比丘らと共にガターヤ精舎の中で衣を縫っていた。世尊はアーナンダに「カーラケーマカ精舎には多数の比丘がいるのか」と尋ねられた。アーナンダは「衣を作っています。その通りです」と答えた。世尊は「人々の集まりや群れを喜ぶ比丘は輝かない。しかし1人で群れより遠離して住する比丘は出離の安楽や正覚の安楽を得やすい」と遠離独住の功徳を述べられ、四空観(内空、外空、内外空、不動空)の修習、生活住としての空住の意義、空住における観察(無益と有益なる談論、尋、五妙欲、五取蘊)、師弟の聖なる談論(少欲論、知足論、出離論など)、師弟の煩労、師弟の道を説かれた。アーナンダは満足して世尊の所説を歓喜した。

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