仏道の『阿頼耶識システム』

『成唯識論』第二講 / 9

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法介 2024/10/25 (金) 07:59:27 修正

「客体と主体」というのは、〝見られるモノ〟と〝見る者〟の関係でして、〝見る者〟が居て〝見られるモノ〟がある訳です。これは認識論なんですね。そういう発想で展開した唯識が、無著や安慧が展開した初期唯識です。

ここでは「客体と主体」である所取と能取の二取が、人の認識である相分と見分の二分と重なり合ってきます。

 客体(所取)=見られるモノ=人の認識である相分
 主体(能取)=見る者=人の認識である見分

その結果、二取と二分とが=で結びつきます。

 所取=相分
 能取=見分

ここで「客体と主体」と「相分と見分」の混同が生じます。

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