玄奘は、『唯識三十頌』第一頌の
「彼依識所変 此能変唯三」を
「彼れは識が所変に依る。此れが能変は唯三つのみなり。」
と訳しておりまして、所変が「変化せしめられたもの」、即ち ① の客体、
能変は「変化せしめるもの」、即ち ② の主体となります。
「所変」=時間経緯で起こる此縁性縁起 ---(客体)
↑自然界の出来事(縁起)
「能変」=凡夫の認識(主観と客観) ---(主体)
その主体である凡夫の認識に、初能変と第二能変と第三能変の三つの能変があります。
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