仏道の『阿頼耶識システム』

『成唯識論』第一講 / 24

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法介 2024/10/12 (土) 15:21:35

此の種子の中の種子は余の縁に助け助けられるが故に、即便ち是の如く是の如く転変す。謂く、生の位より転じて熟の時に至る。変ぜられる種は多なりということを顕さんとして、重ねて如是と言う。謂く、一切種に三熏習と共・不共等の識種を摂め尽くすが故に。展転力とは、謂く八の現識と及び彼の相応と相・見分等なり。彼は皆互いに相い助ける力有るが故に。即ち現識等を総じて分別と名づく。虚妄分別をもって自性と為すが故に。分別の類多きが故に彼彼と言えり。此の頌の意の説かく、外縁は無しと雖も、本識の中に一切種の転変する差別有るに由り。及び現行の八種の識等の展転する力を以ての故に、彼彼の分別而も亦た生ずることを得る。何ぞ外縁を仮って方に分別を起こさんや。諸々の浄法の起こることも、応に知るべし。亦た然なり。浄種と現行とを縁と為して生ずるが故に。

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