仏道の『阿頼耶識システム』

三転法輪 / 2

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法介 2023/09/14 (木) 12:36:53 修正

このモノのあり様として説かれた此縁性縁起は、実体における真理です。

わたし達は様々なモノを実体として認識しておりますが、その実体は実際のところ私たちが思っている通りのあり様で存在している訳ではありませんよと、お釈迦さまはモノのあり様の真理を縁起の法門として説かれたのです。

それはもちろん我々人間についても同じことが言えまして、自分という存在は実は「自分が思っている通りの自分」ではないんですよということです。
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自分は「縁起」によって存在しているんです。
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自分のことを「自分」と思う気持ちを〝自我(自我意識)〟と言います。その「自我」をもって自分を自分だと思うことをお釈迦さまは否定されました。それを「無我」といいます。第一時説法このお話を聞いた未だ実体思想から抜けきらないでいる声聞衆は、
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「無我って我が無いことなんだ!」
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と理解しました。物事を「有る無し」で考えるのが実体思想の特徴なんです。

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