統一歴16XX年。
かつてみんポケ大陸に群雄割拠していた大勢力は衰退した。
シータ連邦は加盟国が全て独立し瓦解し、メガゴルダック王国は君主大権を連発した暴政王を失うと跡取り問題で国土が複数に分割された。
そしてカオス・J・スターミーが建国したBBS帝国も内乱が発生した上、瓦解した列強から奪った領土で反乱が起こるなど徐々に国家としての体を失っていった。
これは、そんな中で現れたある集団の物語である――
rorona667
ロロナ
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あんみつが見つけたのは如何にも怪しい黒フードの男。
あんみつ「……追いかけてみるか、パンなんぞ備蓄は少しばかしあるしな!」コソコソ
これが、彼の人生の転機であった――
謎の国旗のクオリティなんなん
http://flag-designer.appspot.com
ってサイト使った
めっちゃ便利
かくして黒フードの男を尾行し始めたあんみつ。
フードの男「……誰も居ないな」キョロキョロ
そう言いながら黒フードの男は追っ手を振り切るかのような移動をしつつある酒場の裏口に入って行った。
あんみつ「……ちょっとだけ……少しだけなら……」
そうエロ同人ならお察しの事を言いつつあんみつも中に侵入する。
酒場の裏口は思いのほか暗く、いかにもな階段があった。
そしてその奥からはカツン、カツンと響く階段を下りる音。
あんみつ「……バレないように……」
そう言い忍び足で階段を下りる。
因みに学校で廊下を静かに歩く時にも普通に有効である。
異能あるのかよ
かくして数十段降ると木製の扉――
何故か錠前が落ちている――を見つけた。
あんみつ「……覗くだけ覗くだけ……」
そう言い覗こうとすると突然扉が開く。
???「一体君は誰だい?少なくとも僕の知る能力者に変身や変装が出来る者は居ないはずだが――催眠か何かか?」
出てきたのは見た目からして風変りとしか言いようがない男であった。
国旗がダサすぎる
あんみつ「……」
???「……誰か彼を知っている人物は居ないのかい?」
風変りな男は少しずれて部屋の中の人物があんみつを見れるようにした。
そしてあんみつの視界に映ったのは、黒スーツに黒い帽子の黒づくめの男と、青いツナギを着たいい男♂、そして――
例の顔「誰だこいつ」
そこにはここの人物なら一度はご尊顔を見たことがある男、そう、『安いぞ』であった……
あんみつ「!?な……安いぞ!?」
???「……どうやら彼は君をご存知のようだ……でも君は彼を知らないと言ったね、それについて教えてくれないかい?」
安いぞ「いや俺顔割れてるし……だから引きこもってるんだし……いい加減世間知れよ雑貨屋」
驚愕するあんみつをよそに『雑貨屋』と称された変人と安いぞの問答が始まる。
が、それを終わらせたのは黒ずくめの男であった。
黒スーツ「とりあえずこいつが敵か判断するのが先だろう、もし敵でも俺らの事を知らない程度のガキなら相手になるまい」
そう言い黒スーツの男は立ち上がると、その身体が影に溶けた 。
すでにわくわくする展開してる
アクティブが農民という風潮
あんみつ「!?」
安いぞ「おい!ビビってるぞ!やめとけハギワラ!」
雑貨屋「……演技の可能性も考えた方がいいよ君は……ハギワラ、あまり手の内は見せるべきではないさ」
ヤレヤレと言ったような顔をする雑貨屋と慌てる安いぞ。
誰がリーダーなのかわかりやしない。
……尚青いツナギのいい男は『別刊!世界のマッチョ!』を見ていてこの光景にはてんで興味がなさそうであった。
そして二人から『ハギワラ』と呼ばれる人物であろう黒スーツは影から出てきて何もなかったように再度座ったのであった。
――そして黒スーツが座るのと同時に別の見慣れた顔 が現れたのだった。
あんみつ「かっ……顔だけ!?」
雑貨屋「……もうこれは白かな……」
手を口に当て思案する雑貨屋を後目にその首は話し始めたのだった。
首「オレはア【モザイク】ことキリキザン大好きだ!以後よろしく頼む!あ、そこで考え事してるのが雑貨屋で黒いのがハギワラ、青いツナギのマッチョはホーモォだ!」
そう首は何も考えていないような面をしてぺらぺらと話し始めた。
その発言は大半が如何にキリキザンが強く美しいかの事であり、安いぞはやめろと言わんばかりの苦悶の表情を浮かべ、ハギワラと雑貨屋は別の事を考えているようであった……
何故かホーモォはアルバムを見て笑っていたが……
そしてアスペルゴンの話が三章に入る(と本人は称したがそこまでに4時間はかかっている)のを切って雑貨屋が話し出す。
雑貨屋「……とりあえずアスペルゴンは機密違反でどうにかしよう、あと君の名前を聞かせてくれ、そういえば聞いてなかったからね」
ハギワラ「そういえばそうか、これじゃ調査出来ないな……」
安いぞ「……ってことだそこの一般人、名乗れ」
背後にアスペルゴンがホーモォに口の穴を棒で弄り回される官能的な光景を映しつつ三人はあんみつに質問したのであった。
メガゴルダック王国は王政派と自由派が話し合いで平和的に統合し
その軍事力でみんポケ王国全土に支配を広げたのであった
完
あんみつ「……マイケルジョーダンです」
ハギワラ「……は?」
雑貨屋「マイケルジョーダンって誰だよ」
安いぞ「知らね」
ホーモォ「……さぁ」
安いぞ「こいつ殺さね?」
とりあえず皆に問いかける安いぞ。
最高にアレな目で話すその姿は軽く狂気であった。
あんみつ「嘘つきました!許してください!なんでもしますから!」
うっかり禁句を口に出すあんみつ。
ホーモォ「ん?今何でもって」
ハギワラ「言ったよな?」
雑貨屋「はい証拠になる用これにサインして」
そう書類を出す雑貨屋。
なんだこいつ。
雑貨屋の出した書類を良く見ないでサインするあんみつ。哀れ。
雑貨屋「それじゃあ契約内容を読むぞ」
あんみつ「……あの……」
雑貨屋「本日より貴殿は我々『みんポケ統一戦線』の組員として参加することを承諾したな?」
あんみつ「えっあの抜けさせてください」
ホーモォ「何でもするって言ったよな?組員として働くんだよあくしろよ」
あんみつ「……どういうことするんですか、ってかここみんポケ統一戦線の基地なの?」
雑貨屋「そうだ」
言い終わると考えこむ雑貨屋。
雑貨屋「……自己紹介を始めたほうがいいな」
安いぞ「誰からするんだよ」
ハギワラ「お前からが最適解だろ」
そうハギワラが言うとやれやれと言わんばかりの表情で安いぞが話し始める。
安いぞ「俺は安いぞ!東部の帝国支配地域を含む諸侯を一つの連邦国にして列強と張り合うのが夢だ!」
あんみつ「」
安いぞはさらに続ける。
安いぞ「東部諸侯は今、大きな危機に瀕している!BBS帝国に従属してた連中は柿崎の国に食い荒らされそうになっている!そしてBBS帝国の支配下になれば重税と強制労働だ!ましてや南方の連合王国に逃げようなんぞ夢のまた夢!今こそ民族独立の時なのだ!」
あんみつ「……俺中央系なんですけど今の帝国の政治は俺らに安定した仕事も与えずに徐々に搾り取ろうとしてるようにしか……」
安いぞ「そうだろう!だから崩れかけの帝国をぶち壊し新たなる民主的な国家を作るべきなのだ!現に東方諸侯の一部や東部の住民たちが我々の指揮下に入ってくれている!後は挙兵するだけなんだ!」
アスペルゴン「そうだ!」
安いぞ「それに帝国は能力者の迫害もする!能力は遺伝しない!それすらも認めぬ形骸化した国なんぞ蹴り飛ばすべきなのだ!」
ハギワラ「まったくだ!」
安いぞ「帝国は同性愛も規制した!これは自由権の侵害だ!愛の形は常に変わるのだ!」
ホーモォ「ああ!」
安いぞ「挙兵は今から一週間後!東部諸侯の兵と市民をこちらに向かわせ奇襲し武器を奪い山脈まで一気に向かい東部を一気に占領する!そして新国家の建設を世界に通知する!その際確実にBBS帝国は動くだろう!だが我々の後ろ盾になるのは国民とメガゴルダック王国の自由派だ!さあ、戦争の時間だ!」
一同「「「「戦争だ!戦争を開始しよう!さあ!最後の仕上げだ!」」」」
安いぞ「ハギワラは諸侯に通達!雑貨屋とホーモォとアスペルゴンは憲兵に感づかれないように同志に連絡を!」
あんみつ「……自分は?」
安いぞ「奥の部屋に一緒に来てくれ!」
怪しがるあんみつ。
されど高揚した気分と空気に押されて奥の部屋になし崩し的に行くことになったのだった……
そして奥の部屋には小さな石がはめ込まれたペンダントが非常に重要そうに置かれていた……
ロロナくん生きとったんかワレェ
あんみつ「……これは?」
安いぞ「能力を発現させる石だ、これのせいで遺伝性と間違われるパターンばっかりだ」
あんみつ「なっ……」
安いぞ「触れたら発現するが触れなきゃ問題はない、触るも触らないも自由だ」
あんみつ「……」