午前10時5分 ホテルキャスティング
古びた建物の前に、一人の老人と子供が話し込んでいた。
老人「また壊れたのか、その自転車。」
アクティブ「うん。どうしてもチェーンが外れちゃうんだ。やっぱり粗大ごみ置き場に置いてあった粗大ごみはダメだね。」
老人「私は粗大ごみには見えないがね。」
アクティブ「これに乗ってるとみんなが言うんだ。ごみがごみに乗ってるって...」
老人「そんなことはない。立派な三段変速のスーパーサイクルだ。」
アクティブは暗い表情を変えずにうつむいていた。
老人「どれ、もう一度調整してみようじゃないか。」
アクティブ「あ...」
そのとき、アクティブの視界は目つきの鋭い小男を捉えた。
アクティブ「お客さんかな。」
老人「ああ、予約があったんだ。」
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