―銃七乗の拳法― 閉鎖された空間における近接戦闘において世界最強を誇る究極の拳法。敵の攻撃位置を数々の過去の戦闘統計から予測。それを回避しつつもっとも効果的な攻撃位置に立ち、両手に持った銃で一方的な攻撃を加える。これが基本であり真髄である。 "銃とこの拳法で戦闘能力が七倍に引き上がる"が名前の由来。近年のスーパーコンピューターによる解析では、習得による攻撃力は一気に120%増量(当社比)風邪気味や頭痛生理痛、悩み事を抱えていて調子が悪い時であっても、その半分の60%(前年度比)はいけることが判明している。 尚この拳法を世界で最初に確立したのは名前で気づく者も多いが聖徳太子(本来の書き方は"将禿対死"であり、「頭が禿げるほどの経験を積んだ武将であっても、彼と敵対すれば死ぬしかない。それだけの凄腕である。」という意味。)彼が一斉に襲い掛かって来た十人の刺客を瞬殺したエピソードはあまりにも有名である。 彼の恐ろしさはシルクロードを越えて伝わり、欧州はアイルランドのひなびた漁村にまで知られていた。そのあまりの恐怖ゆえに、かのアルフレッド・ノーベルが対抗処置としてダイナマイトを発明したのはこれまた有名である。 拳法修得者が戦闘時に着用する黒いダブル合わせのロングコートは、当時華やかだった仏教文化の影響で"僧衣"と呼ばれ、この武術を極めた上位十二名のみがインターネットオークションや通販で購入できた激レアグッズである。 余談だが聖徳太子が終身愛用した当時最新鋭の戦闘拳銃・"久礼離駆願"(クレリックガン)("久しい者にはちゃんと礼を言うべし。たとえ遠く離れていても駆けつけてその者の願いを叶えよ。"が意味。)漢詩の一節が今も京都の嵐山博物館に展示されているが、エンタシスが見られる木製銃身には絡み合う二匹の龍が成功に手彫りされ、グリップには鳳凰を刻んだ象牙、和紙製の薬莢には翡翠が埋め込んであるという非常に凝った作りとなっている。 法隆寺の玉虫厨子、中宮寺の天寿国繍帳と並ぶ飛鳥文化を代表する貴重な文化遺産である。 ミンメイ・パブリック・カンパニー刊 ~ガーン!撃つだ死のう~ より抜粋
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