1.はじめに
本論は「なぜ第二次世界大戦後にオセアニアにはヨーロッパからの移民が増えたのか」というテーマについて述べたものである。
2.仮説
私は、当時オセアニアはイギリスの植民地支配を受けていたことから二つの仮説を立てた。
①ヨーロッパからの移民を増やし、白豪主義を完成させるため
②広大な土地が余っており、働く人間が足りなかったから
まず①についてだが、現代でも先住民の文化は残っているため、もし白豪主義が完全なものとなっていたら、とっくに先住民の文化は喪失していると考えられるのが理由である。②については、オーストラリア大陸は面積が約761万9000平方kmもあり、現在でも開拓されていない場所が多く存在するため、当時はさらに土地が余っていたと考えられるのが理由である。
3.①について
1890年代に中国人労働者は大陸全土に広がった。アジア系外国人労働者による労働機会の縮小と賃金水準の低下は、オーストラリアの労働者にとって脅威であった。そのため、移住制限法を成立させ、アジアからの移民を制限し、できる限り白人を増やしたかったと考えられる。
4.②について
オセアニアの人口密度は4.19 /km2 で、これはアジアの人口密度である89/km2の約21分の一であり、広大な土地に対し人口が少ない、アジアからの移民を受け入れていなかった当時はさらに少なかったと考えられる。また、オセアニアは資源も豊富である。ならば開拓する際に人手が足りなかったのではないだろうか。そのために仕事を求めて移民が増加したのだと考えられる。
5.まとめ
以上のことから第二次世界大戦後オセアニアにヨーロッパからの移民が増加したのは、白豪主義を完全なものとするため、働く人間が足りなかったための二つの理由だと考えられる。
6.参考資料
地理教科書
ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/白豪主義#.E5.8A.B4.E5.83.8D.E9.81.8B.E5.8B.95.E3.81.A8.E7.99.BD.E8.B1.AA.E4.B8.BB.E7.BE.A9