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レポートの課題「経済発展を犠牲にしてでもアマゾンの熱帯雨林を守るべきか否か」私「」 / 15

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あんみつ 2017/02/05 (日) 23:09:58

熱帯雨林が破壊される原因
まず牧場を造るためである。1990年代は、熱帯雨林消滅の原因の8割が、牧場の造成によるものと言われていた。ここで飼育された牛は食用の牛肉として先進国へ輸出されている。また近年では欧米のBSE問題により、ブラジルの牛肉が注目されている。本来酸性の土壌であるブラジルの土地は数年で牧草が生えなくなるため、新たにまた牧場の造成が拡大さる。次に大豆畑の開拓である。ブラジルは米国に次ぐ世界第2位の大豆供給国で 近年ではその優れた栄養価が認められ、中国等でも消費が激増している。また、ガソリンに替わるエネルギーとして注目を浴びているバイオエタノール。生産国の第1位はブラジルである。熱帯雨林を焼き払いサトウキビ畑やトウモロコシ畑が造成され、エタノール燃料となる。そして、資源が豊富というのも問題である。アルミの原料は、ボーキサイトという鉱石で熱帯雨林地域に多く見つかる。ボーキサイトからアルミのインゴッド(塊)にするためには多量な電力を必要とするため、熱帯林を壊し、水力ダムがつくられた。さらに、アフリカ以上の金脈があるというブラジルでは貧困層の人が一攫千金を夢見て金採掘場へと群がる。金を選別するために1980年代から水銀を用いるようになった。金1gを採掘するために、水銀3gが必要となる。金の選別を行うために水銀はガスバーナーで空中散布され、残りは川に放出される。このため魚を食するインディオの人が水銀中毒に犯され、深刻な問題となる。

熱帯雨林の現状
970年には森林面積は4,100,000km2あったのに対し、2015年には7,989km2にまで減少している。森林破壊の抑制策は実施しているものの、不法で無計画な農地への転用は後を絶たず、同国で深刻な問題となっている。政府の調査では、森林破壊のうち、68%から90%は違法伐採が原因としている。また、違法伐採を監視する環境保護活動も危険にさらされている。2012年以降、この地域で違法行為と闘っていた環境保護活動家が少なくとも150人殺害された。先住民も同様に、違法伐採者による居住地侵入の脅威にさらされており、極めて危機的な状況であるという。またブラジル林業産業への悪影響も大きい。林業は2012年時点で同国GDPのおよそ5%を占める大きな産業。様々な規制や租税を回避する違法伐採は、正規品と比べ最大40%安い価格で取引されており、同国の正規林業市場は壊滅的な打撃を受けている。

熱帯雨林の減少による絶滅
アマゾンは地球上の生物遺伝子資源の約半分が生息しているといわれている、世界でも類い稀な地域である。今、その生物種が、猛スピードで絶滅している。毎日100種以上の動植物が絶滅しており、1年に4万種という、恐竜絶滅期以上の超スピードで種の絶滅が進んでいることが判明している。

熱帯雨林の減少による気候変化
二酸化炭素を吸収する熱帯林などの森林が破壊され減少すると、二酸化炭素量が増加し、地球温暖化が今以上に進むことになってしまう。また、森林は多量の水を樹木や土壌に蓄えていて、その水が蒸発して雨となるため、蓄えていた水が減少して雨の量が減るといった気候変動を招いてしまう。そして、水を蓄えられない土壌となってしまうと、一旦大雨が降ると雨が森林に吸収されず流れ出てしまうため、洪水が起こる可能性が高くなってしまう。同時に栄養豊富な土壌が雨と一緒に流出し、森林の環境が著しく破壊されていってしまう。

政府の対策
1983年に採択された国際熱帯木材協定(ITTA)や、85年に採択された熱帯林行動計画(TFAP)などにより、熱帯林の適正な開発と保全がはかられるようになった。また、86年には国際熱帯木材機関(ITTO)が設立され、熱帯林の保護、育成に関するプロジェクトが実施され、94年に新たに国際熱帯木材協定が採択され、2000年までに熱帯木材の輸入は持続可能な森林に限られることになった。つまり、森林破壊に繋がる木材は輸入できなくなったのである。生物種の保護に関してもブラジル地球サミットでできた「生物多様性条約」の下に『森林議定書』を作成しようと試みられたが、自国のバイオ産業を優先するアメリカが条約に加盟せず生物多様性条約自体が役立たない状態が続いている。

私の意見
先進国や大企業が、利権に絡んで一方的に開発を進めてきたために、熱帯林をはじめとする地球の環境は著しく悪化してきている。いまこそ、我々一人一人が真剣にどうするべきかを考える必要がある。募金をすることも大事であるが、不法伐採が無くなり森林法がきっちりと組まれれば、それだけで大きく変わるはずである。

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