ティッシュ食べたいので初SSです
みょんちゃんが檻の中に入る。 幻獣は気が立っている様子だ。
みょんちゃんは、幻獣に向かって優しく微笑む。
みょんちゃん「死んでくれ。」
その一言で、幻獣は肉塊になった。
……
……ん? いやいやいやいやいや。おかしいって。おかしいですってそれ。 なんで微笑んで死んでくれって言ったら幻獣が肉塊になってんの?
アロフレ「一言で能力の説明をしろォ!!」
みょんちゃん「命令通りに物を動かす能力の、C級です」
アロフレ「次だ次!!」
みょんちゃんは、檻の格子を開ける。
ロロナ「ね、ねえ君……生き物とか殺して、怖くないの?」
平然とした顔で、思いがけぬ答えが返ってくる。
みょんちゃん「全然。」
ああ、だめだこれ。
アロフレ「鬱モナー!! 来い!!」
鬱モナー「はぁい」
なんとも言えない声の、間抜け面をした子が檻に入って行く。 それも、ゆっくり、ゆっくりと。
鬱モナー「……ッ!!」
一瞬、苦しそうな表情を見せた後、手から火柱を生み出し、それを……
鬱モナー「ふんッ!!」
ぶん投げた。
ロロナ「ふぉん!?」
火柱を投げたことに驚いたんじゃない。 その『速さ』に驚いたんだ。
だって、あれだよ? 幻獣が反応できないくらいの速度だったんだ。 だってほら、もう幻獣は燃えて死んでいるじゃないか。
後ろから声が聞こえてくる。
???「あいつ、レギュラー入り確定してるらしいぜ……」
???「まぁ……2個も超能力持ってたらそうなるよね……」
アロフレ「能力を簡潔に説明しろ!」
鬱モナー「パイロキネシスと、身体凝固です。どちらもC級です」
アロフレ「ほう……」
アロフレ「よし! 次だ!!」
萩原「はーい! 萩原でーす! 本名はツキノヨルオロチノチニクルフハギワラでーす!!」
……女の子だ。名前、長いなぁ…… 萩原が走って檻の中に入る。幻獣は腹が減っているようで、涎を垂らしながら萩原を睨みつけている。ド迫力で怖すぎんよ。
萩原「……PKフリーズッ!!」
……ん?
え? なんで幻獣が氷漬けになってるの? 何があったの?
アロフレ「能力はなんだ!!」
萩原「私の能力は、主にサイコキネシス……PSIを基準とした能力のC級です!」
アロフレ「元気があってよろしい!!」
飽きた
マジすか(;・ω・)
一時的に飽きただけ 明日更新するよ
びっくりした
それはよかったなんだと
やめたほうがいい?正直キャラブレブレで失礼な気がしてくる
俺はブレッブレでも内容が面白いのなら構わんけどな
アロフレ「さぁ!! 次だ次!!」
めがP「うっす」
のそのそと檻に向かって歩いていく…… めがP? だったかな。
めがP「よろしくお願いしまーす」
謎の圧力に圧倒され、幻獣は軽く退く。
いや、幻獣でさえも退いてしまうと言った方が正しいのかな?
めがPは、ショルダーバッグの中から…… ポテチの、袋を出した。
……んん? なんかおかしいぞ。 いろいろ。
そして、めがPはポテチの袋を開け……
中のポテチを、幻獣に投げつけた。 そして、幻獣に当たったポテチは……
爆発した
ドォォン!! と、耳が裂けてしまうような轟音が響く。 みみいたい
背伸びをして中を覗くと、幻獣は真っ黒焦げ。 笑っちゃうよ。なんでポテチが爆発するんだよ。
アロフレ「お前の能力は?」
めがP「ポテトチップスを、爆発させる能力っす」
……ええ……
アロフレ「よーし!! あと一人で終わりだな? 終わった奴らはロビーにいろ!!」
萩原「あーい」
鬱モナー「……」
みょんちゃん「ほんじゃ。」
…… こうして、部屋の中にいるのはアロフレと僕だけになった。
アロフレ「……試験、開始!!!」
* * *
こいつで最後か……
さっきまで見てきた子供たちの能力も、なかなかの物だ。 世にも珍しい複数の能力保持者から、世界レベルのパイロキネシスト、テレキネシスト、一般を凌駕する爆発能力の保持者まで揃っている。
飛び入り参加のこいつは、どんな能力を見せてくれるのだろう。
ロロナ「……意識を……指先に……反動を最小限に……」
……かなり緊張しているな。手助けしてやりたい気分だ。 色付き文字
ロロナは、檻の扉を開ける。
色付き文字 幻獣は腹が減っている。そんなところに人が入ってきたならば、とる方法は一つ。
喰らいつく。ただ、それだけだろう。
幻獣「ぐううぅぅぅぅ……」
涎を垂らしながら、ロロナを睨みつける幻獣。
先に動いたのは、幻獣の方だった。 左脚の光沢が目立つ、鋭利な爪をロロナに振り下ろす。
誰にでも避けられる速度の攻撃だ。 何故かロロナは避けようともせず、バットを取り出す。
そして、そのバットを……
幻獣に、振り下ろす。 俺でも、目が追い付かない速度でだ。
攻撃は眉間にヒットし、幻獣は動かなくなる。
ロロナ「……わかんないけど、きっと、神経を一点に集中させる能力とかそんなんじゃないですか?」
アロフレ「は? 自分の能力わかんないの?」
ロロナ「はい。」
アロフレ「……おう。試験は終了だ。ロビーに戻っていろ。」
こうして、15歳以下特別試験は幕を閉じた。
ロロナ「んんー!! やっと外に出れたー!!」
外はもう薄暗くなっていた。 なのに、人の活気は盛り上がっていっている。 人が、とにかく人が多いのだ。 昼間はぼくの街の商店街くらいの人しかいなかったのに。
大誤算「あれー? もう来てたの?」
大人ばかりの人混みの中から、背の小さい男の子が出てきた。 大誤算だ。
ロロナ「予定より早く終わってね。」
大誤算「どう? 手応えあった?」
ロロナ「……あるわけないよ。能力の名前がわかんないから、適当に言って切り抜けたけど……」
大誤算「じゃ、そろそろ帰ろう。」
ロロナ「うん!!」
……あ? 待てよ。 車、使えなくない?
ロロナ「あのさ……どうやって帰ればいいの?」
大誤算「あー……言うの忘れてた。今日からロロナ君の家は、オマエラのオフィス街の、路地裏にある家になったよ。」
ロロナ「は?」
大誤算「大丈夫! ロロナ君のお母さんには伝えておいたから!!」
ロロナ「いや、そういう問題じゃあなくてさ……」
大誤算「僕はビジネスホテルに泊まるから! じゃあね!!」
大誤算は、足早にこの場所から去っていった。
第二章 完
……困ったなあ…… 路地裏にある家なんてアバウトな説明されても……
もう歩き始めて1時間は経つよ。お腹すいた。
あ? もしかしてこの家か?
僕の眼前には、僕の部屋と、家の廊下を合わせた程の大きさの家があった。 よくこんな狭いスペースに作れたな……
とりあえず、中に入る。
中は、机とベッドと箪笥、本棚やテレビ、そして何故かサンドバッグがあった。 ここで生活するのか……
とりあえず、机の上に置いてあるメモのようなものをみると、『本棚に肉体強化系の能力者向けの本と、携帯電話があるよ。サンドバッグは能力を鍛えることに使ってね。それと、風呂とキッチンは外にあるよ。』と書いてあった。
……大誤算だな。
まぁいい。今日は寝てしまおう。 ぼくは、暖かそうなベッドへ向かう。
おっと、その前に……
着替えなきゃ。
ほんじゃ、おやすみなさい。
ー翌日ー
『からん』という音で、目が覚めてしまった。 ふいに、なんでぼくはこんな所にいるんだろう? と、思った。
そうだ。今日から、一人暮らしなんだ。
ベッドから降り、机に向かうと、カップヌードルがおいてあった。 ……開封して、何時間も経っていそうなカップヌードルが。
だけど、食べるものは他にないし、キッチンまで行くのは面倒だ。
…… …… ……そのまま食べてしまおう。
ばりっ、ごりっ、っと、不愉快な音が周りに響く。 美味しくない。
しばらく噛み続けて、もうお腹いっぱいになってしまった。 残そう。夜に残りの分を食べよう。
…… 着替えなきゃ。 なんだか、行動のなにもかもが遅くなってしまっている気がしてならない。
衣擦れの音が、とても煩い。
着替え終わり、野球帽を被ってリュックを背負い、これでやっと何かが始まったような気がする。
ぼくは外に出ようと思い、玄関に行く。
……ポストの中をのぞくと、一通の手紙が置いてあった。 なんだろ? まぁ、中身見たさにすぐ開けちゃう。 手紙には、こう書いてあった。
『試験合格者へ 国軍への加入を許可する 裏にざわざわ軍基地への地図が載っている。』
手紙の裏には、ざわざわ軍へ基地の地図が書いてあった。 ……手書きで、しかも、ポップなイラストまで添えて。
……ん? 試験、合格者?
え、つまりはぼくが試験に受かったということで間違いはないのかな?
……なんか、嬉しいな。
まあいいや。 早くざわざわ軍の基地に行こう。場所も徒歩で行ける距離だ。
ーざわざわ軍基地ー
よし、着いた。 ここがざわざわ軍基地で間違いはないだろう。
ぼくは、『いかにも』な門を開け、中に入る。
ハイセ「あら? ロロナ君じゃない!」
ロロナ「うわぁ!」
あの、受付のお姉さんがいきなり出てくる。
ハイセ「あなた、遅刻してるわよ!! 早くいかないと!!」
ロロナ「え、遅刻? 遅刻してるんですか!?」
遅刻なんてやばい。 いろいろとやばい。 もしかしたら、遅刻罪とかで殺されてしまうかもしれない! そんな罪、あるかわからないけど。
あんみつ「……また遅刻か、ロロナ。気が弛んでいるぞ。」
周りの人の冷たい目線が刺さる。心が痛い。
ロロナ「……すみません……」
あんみつ「まぁいい。早く並べ。」
あんみつの指差す方向には、15歳以下の試験を受けた人たちが立っていた。 ぼくの方を見て、ケタケタと笑いながら。
萩原「ぷっ……フヒッ……ヒヒヒッ……」
めがP「笑うなよ……くふふっ……」
……人が遅刻したのを見て何が楽しいんだ。 まったく……いらいらする。
あんみつ「静かに!」
だが、あんみつが一喝し、笑い声は鎮まる。
あんみつ「お前らは15歳以下特別試験合格者だ。今から敵軍のBBS軍の4つの砦を破壊する2人1組を作り、作戦内容を告げる。」
……ん? 訓練とか、そういうものは……
あんみつ「何か質問はあるか?」
ロロナ「あ、あの……訓練とか……そういう事はやらないんですか……?」
あんみつ「……? 訓練? あぁ、ロロナには伝えていなかったな。他の合格者には試験の1週間前に伝えていたが、お前は飛び入り参加だったからな。15歳以下の合格者は訓練などはせず、すぐに戦場に駆り出されるぞ。」
……噂は、全然違ったようだ。
あんみつ「では、これからペアを発表する。」
そうしてあんみつは大人たちのペアを発表していき、15歳以下の合格者まで来た。
あんみつ「みょんみょん、めがP」
あんみつ「鬱モナー、萩原」
あんみつ「以上だ。」
え? ぼくは?
ロロナ「あの、ぼくのペアは……」
あんみつ「……あぁ、お前は組める奴がいなかったからアロフレと組むことになったぞ」
これ登場コテハン募集とかしてたっけ
してたよ
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ここまでがあなたのコンテンツ
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みょんちゃんが檻の中に入る。
幻獣は気が立っている様子だ。
みょんちゃんは、幻獣に向かって優しく微笑む。
みょんちゃん「死んでくれ。」
その一言で、幻獣は肉塊になった。
……
……ん?
いやいやいやいやいや。おかしいって。おかしいですってそれ。
なんで微笑んで死んでくれって言ったら幻獣が肉塊になってんの?
アロフレ「一言で能力の説明をしろォ!!」
みょんちゃん「命令通りに物を動かす能力の、C級です」
アロフレ「次だ次!!」
みょんちゃんは、檻の格子を開ける。
ロロナ「ね、ねえ君……生き物とか殺して、怖くないの?」
平然とした顔で、思いがけぬ答えが返ってくる。
みょんちゃん「全然。」
ああ、だめだこれ。
アロフレ「鬱モナー!! 来い!!」
鬱モナー「はぁい」
なんとも言えない声の、間抜け面をした子が檻に入って行く。
それも、ゆっくり、ゆっくりと。
鬱モナー「……ッ!!」
一瞬、苦しそうな表情を見せた後、手から火柱を生み出し、それを……
鬱モナー「ふんッ!!」
ぶん投げた。
ロロナ「ふぉん!?」
火柱を投げたことに驚いたんじゃない。
その『速さ』に驚いたんだ。
だって、あれだよ? 幻獣が反応できないくらいの速度だったんだ。
だってほら、もう幻獣は燃えて死んでいるじゃないか。
後ろから声が聞こえてくる。
???「あいつ、レギュラー入り確定してるらしいぜ……」
???「まぁ……2個も超能力持ってたらそうなるよね……」
アロフレ「能力を簡潔に説明しろ!」
鬱モナー「パイロキネシスと、身体凝固です。どちらもC級です」
アロフレ「ほう……」
アロフレ「よし! 次だ!!」
萩原「はーい! 萩原でーす! 本名はツキノヨルオロチノチニクルフハギワラでーす!!」
……女の子だ。名前、長いなぁ……
萩原が走って檻の中に入る。幻獣は腹が減っているようで、涎を垂らしながら萩原を睨みつけている。ド迫力で怖すぎんよ。
萩原「……PKフリーズッ!!」
……ん?
え? なんで幻獣が氷漬けになってるの?
何があったの?
アロフレ「能力はなんだ!!」
萩原「私の能力は、主にサイコキネシス……PSIを基準とした能力のC級です!」
アロフレ「元気があってよろしい!!」
飽きた
マジすか(;・ω・)
一時的に飽きただけ
明日更新するよ
びっくりした
それはよかったなんだとやめたほうがいい?正直キャラブレブレで失礼な気がしてくる
俺はブレッブレでも内容が面白いのなら構わんけどな
アロフレ「さぁ!! 次だ次!!」
めがP「うっす」
のそのそと檻に向かって歩いていく……
めがP? だったかな。
めがP「よろしくお願いしまーす」
謎の圧力に圧倒され、幻獣は軽く退く。
いや、幻獣でさえも退いてしまうと言った方が正しいのかな?
めがPは、ショルダーバッグの中から……
ポテチの、袋を出した。
……んん? なんかおかしいぞ。
いろいろ。
そして、めがPはポテチの袋を開け……
中のポテチを、幻獣に投げつけた。
そして、幻獣に当たったポテチは……
爆発した
ドォォン!! と、耳が裂けてしまうような轟音が響く。
みみいたい
背伸びをして中を覗くと、幻獣は真っ黒焦げ。
笑っちゃうよ。なんでポテチが爆発するんだよ。
アロフレ「お前の能力は?」
めがP「ポテトチップスを、爆発させる能力っす」
……ええ……
アロフレ「よーし!! あと一人で終わりだな? 終わった奴らはロビーにいろ!!」
萩原「あーい」
めがP「うっす」
鬱モナー「……」
みょんちゃん「ほんじゃ。」
……
こうして、部屋の中にいるのはアロフレと僕だけになった。
アロフレ「……試験、開始!!!」
* * *
こいつで最後か……
さっきまで見てきた子供たちの能力も、なかなかの物だ。
世にも珍しい複数の能力保持者から、世界レベルのパイロキネシスト、テレキネシスト、一般を凌駕する爆発能力の保持者まで揃っている。
飛び入り参加のこいつは、どんな能力を見せてくれるのだろう。
ロロナ「……意識を……指先に……反動を最小限に……」
……かなり緊張しているな。手助けしてやりたい気分だ。
色付き文字
ロロナは、檻の扉を開ける。
色付き文字
幻獣は腹が減っている。そんなところに人が入ってきたならば、とる方法は一つ。
喰らいつく。ただ、それだけだろう。
幻獣「ぐううぅぅぅぅ……」
涎を垂らしながら、ロロナを睨みつける幻獣。
先に動いたのは、幻獣の方だった。
左脚の光沢が目立つ、鋭利な爪をロロナに振り下ろす。
誰にでも避けられる速度の攻撃だ。
何故かロロナは避けようともせず、バットを取り出す。
そして、そのバットを……
幻獣に、振り下ろす。
俺でも、目が追い付かない速度でだ。
攻撃は眉間にヒットし、幻獣は動かなくなる。
アロフレ「お前の能力は?」
ロロナ「……わかんないけど、きっと、神経を一点に集中させる能力とかそんなんじゃないですか?」
アロフレ「は? 自分の能力わかんないの?」
ロロナ「はい。」
アロフレ「……おう。試験は終了だ。ロビーに戻っていろ。」
こうして、15歳以下特別試験は幕を閉じた。
* * *
ロロナ「んんー!! やっと外に出れたー!!」
外はもう薄暗くなっていた。
なのに、人の活気は盛り上がっていっている。
人が、とにかく人が多いのだ。
昼間はぼくの街の商店街くらいの人しかいなかったのに。
大誤算「あれー? もう来てたの?」
大人ばかりの人混みの中から、背の小さい男の子が出てきた。
大誤算だ。
ロロナ「予定より早く終わってね。」
大誤算「どう? 手応えあった?」
ロロナ「……あるわけないよ。能力の名前がわかんないから、適当に言って切り抜けたけど……」
大誤算「じゃ、そろそろ帰ろう。」
ロロナ「うん!!」
……あ? 待てよ。
車、使えなくない?
ロロナ「あのさ……どうやって帰ればいいの?」
大誤算「あー……言うの忘れてた。今日からロロナ君の家は、オマエラのオフィス街の、路地裏にある家になったよ。」
ロロナ「は?」
大誤算「大丈夫! ロロナ君のお母さんには伝えておいたから!!」
ロロナ「いや、そういう問題じゃあなくてさ……」
大誤算「僕はビジネスホテルに泊まるから! じゃあね!!」
大誤算は、足早にこの場所から去っていった。
第二章 完
三章 オマエラの生活
……困ったなあ……
路地裏にある家なんてアバウトな説明されても……
もう歩き始めて1時間は経つよ。お腹すいた。
あ? もしかしてこの家か?
僕の眼前には、僕の部屋と、家の廊下を合わせた程の大きさの家があった。
よくこんな狭いスペースに作れたな……
とりあえず、中に入る。
中は、机とベッドと箪笥、本棚やテレビ、そして何故かサンドバッグがあった。
ここで生活するのか……
とりあえず、机の上に置いてあるメモのようなものをみると、『本棚に肉体強化系の能力者向けの本と、携帯電話があるよ。サンドバッグは能力を鍛えることに使ってね。それと、風呂とキッチンは外にあるよ。』と書いてあった。
……大誤算だな。
まぁいい。今日は寝てしまおう。
ぼくは、暖かそうなベッドへ向かう。
おっと、その前に……
着替えなきゃ。
ほんじゃ、おやすみなさい。
ー翌日ー
『からん』という音で、目が覚めてしまった。
ふいに、なんでぼくはこんな所にいるんだろう? と、思った。
そうだ。今日から、一人暮らしなんだ。
ベッドから降り、机に向かうと、カップヌードルがおいてあった。
……開封して、何時間も経っていそうなカップヌードルが。
だけど、食べるものは他にないし、キッチンまで行くのは面倒だ。
……
……
……そのまま食べてしまおう。
ばりっ、ごりっ、っと、不愉快な音が周りに響く。
美味しくない。
しばらく噛み続けて、もうお腹いっぱいになってしまった。
残そう。夜に残りの分を食べよう。
……
着替えなきゃ。
なんだか、行動のなにもかもが遅くなってしまっている気がしてならない。
衣擦れの音が、とても煩い。
着替え終わり、野球帽を被ってリュックを背負い、これでやっと何かが始まったような気がする。
ぼくは外に出ようと思い、玄関に行く。
……ポストの中をのぞくと、一通の手紙が置いてあった。
なんだろ? まぁ、中身見たさにすぐ開けちゃう。
手紙には、こう書いてあった。
『試験合格者へ
国軍への加入を許可する
裏にざわざわ軍基地への地図が載っている。』
手紙の裏には、ざわざわ軍へ基地の地図が書いてあった。
……手書きで、しかも、ポップなイラストまで添えて。
……ん?
試験、合格者?
え、つまりはぼくが試験に受かったということで間違いはないのかな?
……なんか、嬉しいな。
まあいいや。
早くざわざわ軍の基地に行こう。場所も徒歩で行ける距離だ。
ーざわざわ軍基地ー
よし、着いた。
ここがざわざわ軍基地で間違いはないだろう。
ぼくは、『いかにも』な門を開け、中に入る。
ハイセ「あら? ロロナ君じゃない!」
ロロナ「うわぁ!」
あの、受付のお姉さんがいきなり出てくる。
ハイセ「あなた、遅刻してるわよ!! 早くいかないと!!」
ロロナ「え、遅刻? 遅刻してるんですか!?」
遅刻なんてやばい。
いろいろとやばい。
もしかしたら、遅刻罪とかで殺されてしまうかもしれない! そんな罪、あるかわからないけど。
* * *
あんみつ「……また遅刻か、ロロナ。気が弛んでいるぞ。」
周りの人の冷たい目線が刺さる。心が痛い。
ロロナ「……すみません……」
あんみつ「まぁいい。早く並べ。」
あんみつの指差す方向には、15歳以下の試験を受けた人たちが立っていた。
ぼくの方を見て、ケタケタと笑いながら。
萩原「ぷっ……フヒッ……ヒヒヒッ……」
めがP「笑うなよ……くふふっ……」
……人が遅刻したのを見て何が楽しいんだ。
まったく……いらいらする。
あんみつ「静かに!」
だが、あんみつが一喝し、笑い声は鎮まる。
あんみつ「お前らは15歳以下特別試験合格者だ。今から敵軍のBBS軍の4つの砦を破壊する2人1組を作り、作戦内容を告げる。」
……ん?
訓練とか、そういうものは……
あんみつ「何か質問はあるか?」
ロロナ「あ、あの……訓練とか……そういう事はやらないんですか……?」
あんみつ「……? 訓練? あぁ、ロロナには伝えていなかったな。他の合格者には試験の1週間前に伝えていたが、お前は飛び入り参加だったからな。15歳以下の合格者は訓練などはせず、すぐに戦場に駆り出されるぞ。」
……噂は、全然違ったようだ。
あんみつ「では、これからペアを発表する。」
そうしてあんみつは大人たちのペアを発表していき、15歳以下の合格者まで来た。
あんみつ「みょんみょん、めがP」
あんみつ「鬱モナー、萩原」
あんみつ「以上だ。」
え?
ぼくは?
ロロナ「あの、ぼくのペアは……」
あんみつ「……あぁ、お前は組める奴がいなかったからアロフレと組むことになったぞ」
これ登場コテハン募集とかしてたっけ
してたよ