みんポケ！

夕方、6時半だろうか
親が「向こうの店に行ってこれ買ってこい」とメモを渡してきた、僕はやめてくれよ…（絶望）と思いながらもめんどうごとになることを避けるため「おかのした」と了解した
ドアを開け、外を出た
夏も終わり既に秋、外は6時半ぐらいでも暗くなっている
ワクワクテクテク店へ行くの、どうにもならないと下向いて店まで歩く、そして交差点に差し掛かったところで僕は歩を止めた
目の前を、右から黒塗りの高級車が何台か通り過ぎようとしていたからだ
黒塗りの高級車が通り過ぎたのを確認し、右を見る、一応遠くから黒塗りの高級車が走ってくるのが見えるが走ればなんとかなるだろう、そう思い
僕は走った
タッタッタ、と夜の交差点を走る、もう車道から出るだろう、そう思った
その目の前に
それがあった

チェーン

やばいと思った、全力疾走で、舵も取らず走ってきてしまった、このままでは足を引っかけてすっ転ぶ
僕はぴょん、右足から飛んだが駄目だった、飛距離が出なかった
僕はそのまま重力に従って落ちる、右足はチェーンには引っ掛からなかったがチェーンに右足が乗っかってしまった
「～～～！？！！？！！！？！？！？」
これがやばかった、痛かった、なぜなら全体重（約50㎏）が右足に乗っかったからだ
このままではやばい、右足がやばい
僕は咄嗟の判断、それはもうアンサートーカー的な感じでこの先の行動を判断し横に転んだ、受け身は取らなかったがそもそも高い位置でもないから必要なかった
僕は右足を引きずりながら店へ向かった

END