みんポケ!

【SS】ざわざわ武装親衛隊

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仲間は、たった9人。

それは、かけがえのない

最高の9人だった。
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出演

※リンク先は立ち絵です
武装親衛隊隊長 アズマオウ(男双)
蜘蛛に乗った騎士 ハギワラの夜(男竜)
魔界幻士の少年 ユウ(男弓)
屈強なる槍兵 イヲ(男槍)
裏世界の支配者 馬場(男斧)
心優しき白鳥の少女 パルメ(女変)※版権キャラ
ザッカヤ・ギタリスト スパイク(男竜)
冴え渡る中年ニート ホーモォ(男剣)
すべてを潤す雫 レイ(女剣)

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プロローグ
第1章 ざわざわ武装親衛隊
17 第2章 同志を、仲間を求める旅
58 第3章 紅茶を売る女

k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o
作成: 2016/08/10 (水) 14:10:34
最終更新: 2016/10/26 (水) 21:29:45
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25
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/02 (日) 16:40:18

メイン9人の他、上級モブ(メインの関係者とか、深く関わりのあるモブとか?)みたいな立ち位置でここのコテハンも出すか検討中( ¯•ω•¯ )

26
天々座リゼ?@残念!6-6-7だ! 2016/10/02 (日) 16:42:49

6-6-7
なう

支援

27
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/03 (月) 17:23:26

とりあえず資料として置いておきます
アズマオウ ラフ

28
天々座リゼ?@残念!6-6-7だ! 2016/10/03 (月) 18:46:43 >> 27

あ ら か わ い い

29

ぐうかわ

30

!?

31
アズマオウ@犬 2016/10/04 (火) 19:30:43 >> 27

本人だけど完全に別人な件について

32
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/04 (火) 19:49:35 >> 31

別人だっていいじゃない、だってSSだもの

33
アズマオウ@犬 2016/10/04 (火) 20:22:18 >> 31

そうだな

34
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/05 (水) 22:28:04

衛兵A「はぁ……ま、とにかく……
新しい法律では、国指定の免許証やパスポートがないと街を行き来出来ないってこった」
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アズマオウ「めんどくせーな、全く……そんなの持ってねぇよ」
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衛兵B「ならば、門を通すことは出来ぬ。さっさと西に引き返せ」
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アズマオウ「やーなこった、俺たちにはちゃんとした目的があるんだ」
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衛兵B「……何だと? 貴様、女王陛下に逆らうか」

35
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/05 (水) 22:31:04

衛兵Bはそれだけをアズマオウに告げると、右手に構えていた槍を反対の手に持ち替え、腰袋の中から何やら取り出した。
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__手錠だ。
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衛兵B「貴様は、かの女王陛下に逆らったのだ。
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反逆罪で捕まえねばならん……!」
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衛兵A「ちょ、待てy……待って下さいよ先輩! いくら何でも早計すぎません!?
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つーかさっきのやつらもういませんけどぉ!?」
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衛兵B「……はっ、黙ってあの朱いロン毛を捕まえてこい」
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衛兵A「おい、ちょ待……あ、承知しましたあっ!
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グキッ
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……っでぇぇっ!! 足挫いたァァ!」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/05 (水) 22:34:25

@イーストラフォレ城塞・西門 すぐ左の茂み
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アズマオウ「…ハァ…ハァ、衛兵のデブ、口上が長すぎて犯罪者見逃してるぞ」
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ハギワラ「全くもってその通りだね。
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……で、衛兵さんお二方は?」
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アズマオウ「置き去りに決まってんだろ」
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ハギワラ「…………何だかなぁ……君といると、妙に足が速くなった心地がするんだよね」
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アズマオウ「ん?」
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ハギワラ「…いや、何でもないよ。
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それより__

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/08 (土) 06:52:27

ハギワラ「アズマオウくん、わざわざケンカ腰になる必要は君にはなかったんじゃないかな」
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そう言うと、彼は懐から何やら取り出した。
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ハギワラ「『帝国騎士団 団員証』
さっき衛兵さんが言ってた、国指定の免許証やパスポートのうちの1つ」
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アズマオウ「……マジで?」
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ハギワラ「そうだけど……」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/08 (土) 06:54:29

プチッ

アズマオウ「じゃあ何で最初に出してくれなかったんだよおおぉ!!!! ふざけんじゃねえぇ!!!!」

ハギワラ「(〃゚艸゚)プッ アズマオウくんと衛兵さんとの会話があまりにも滑稽だったものだから、ついつい見入っちゃってね」
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アズマオウ「」イラッ
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ハギワラ「アハハ……で、どうするの? アズマオウくん」
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アズマオウ「お前がそんなパスポート持ってんなら、使わないことはねぇだろ……真っ向から行くに決まってる」

ハギワラ「そう来なくっちゃ♪」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/08 (土) 14:42:31

出し遅れました、申し訳ないです
ハギワラの夜 ラフ
タラちゃん 参考画像 ※拾い物です

40
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/08 (土) 14:44:36

立ち絵等のうち、私が考案・自作したものに関しては、SSの内容に影響しない範囲でなら加筆修正行えるかと思います(^^)

41
雑火屋 2016/10/08 (土) 15:10:37

僕の名前雑貨屋に変えれたりしない?

42
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/22 (土) 20:08:46 >> 41

スパイクって名前に『雑貨屋』を加えるとかでもいい?

43
雑火屋 2016/10/23 (日) 12:45:44 >> 42

二つ名が雑貨屋とかで

44
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 12:47:25 >> 42

了解

45
k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:38:52

@イーストラフォレ城塞・西門
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衛兵B「おい、衛兵A。さっきの反逆者どもが来たようだ」
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衛兵A「あ、いでで……先輩、右足挫いちゃいました……」
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衛兵B「寝言は寝て言え。さっさと準備しろ」
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衛兵A「痛っ……分かりました」
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衛兵Aも、先輩であるBと同様に腰袋から手錠を取り出し、アズマオウ達を待ち受けることとなった。

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:39:37

アズマオウ「…お前がパスポート持ちだったお陰で、今度はケンカ腰になることなく堂々といけそうだな」
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ハギワラ「…さっきも堂々としてたと思うけどね?」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:41:22

衛兵B「反逆者どもめ、のうのうとうろつきよって……衛兵A、朱色のから捕まえにいけ。俺はもう一方を仕留める」
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衛兵A「はっ!  ダッダッ
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ヴぉあっ!? やっぱり足痛てぇ!!!!」ドテッ
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衛兵Aが派手に転ぶ。
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アズマオウ「!? ……大丈夫か!?」
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衛兵A「……お、お前だな! 朱髪の…捕まえてやるっ!」
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衛兵Aはアズマオウに飛びかかろうとするが、右足の痛みを背負っているので思うように動けなかった。
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アズマオウはそれを難なく避ける。
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衛兵A「……くそっ!」
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アズマオウ「お前の攻撃なんざ、俺にかかれば寝てても避けられるぜ。
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それに……

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:43:02

アズマオウ「お前、足が痛いんだろ? 俺に攻撃して来たときも、全然キレがなかったからな……
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少しぐらいなら、治療してやるよ」
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衛兵A「なっ……!」
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するとアズマオウは衛兵Aの右足を持ち上げるなり、履いていた茶色いブーツから順に、足に身につけているもの全てを脱がせた。
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ハギワラ「……痛そうだね」
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アズマオウ「あぁ……こりゃ骨逝ったな」
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彼の踝は、赤く腫れ上がっていた。
先輩である衛兵Bは、その様子を遠目ながらに傍観していた。

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:45:26

アズマオウ「とりあえずは俺が応急処置するが……、
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この後仕事抜けて、床屋でも修道院でもいいからちゃんと診てもらってこい
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(俺を襲ったから天罰……か?)」
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衛兵A「……何だよさっきからお節介な!
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……ッぐっ! でもクッソ痛てぇ……
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…先輩ぁぁいっ!」
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衛兵B「何だ」
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衛兵A「医者行っていいですかぁーっ!?」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:47:16

衛兵B「はぁ…。
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本来、陛下から賜われた仕事を抜けるのは職務上許されぬが……
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おい、朱髪」
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アズマオウ「あん?」
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衛兵B「さっき、高らかに治療宣言をしていたようだが……
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…出来るのだろうな?」
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アズマオウ「出来なかったら言わねーよ。あくまで応急処置程度だが」
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衛兵A「……やむを得ないな。頼む」
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アズマオウ「……てなわけでハギワラ、手頃な布持ってたりしない?」
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ハギワラ「本当、君は口先だけで人任せだね」ガサゴソ

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/23 (日) 19:47:47

やばい2章えらい長くなりそ
もうなってるけど

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:14:38

……
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アズマオウ「……ふぅ、こんなもんだな」
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衛兵A「…すまんな。感謝はする」
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衛兵B「おい、衛兵A」
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衛兵A「はい」
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衛兵B「道を歩いている人に聞き込みをしながら、ちゃんとした医者にかかれ」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:16:04

衛兵A「…でも、仕事は…?」
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衛兵B「……構わん。
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俺が1人で警備をする。
俺は、お前よりも4年も長くこの仕事を遂行しているのだ。
俺は、おっちょこちょいなお前とは違う」
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衛兵A「えっ……いいのですか?
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ありがとうございまうあァ"ッ!?」
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アズマオウ「…てめぇっ!! 他人が折角応急処置したのにどうしてくれてんだ!!!」
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ハギワラ「あーあ。これは、治療が大変そうだねぇ」

タラちゃん「(´・ω・`)」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:17:00

ハギワラ「……ところで、衛兵さん」
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衛兵B「何用だ」
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ハギワラ「出し遅れてごめんなさい。パスポート、といいましたか……これで間違いないですか」
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ハギワラは、衛兵Bに『帝国騎士団 団員証』を提示した。
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衛兵B「問題ないが……何故先に提示しなかったのだ? さすれば、こんな面倒なことにはならなかった。衛兵Aの怪我もなかっただろう」
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ハギワラ「申し訳ございません。でも、衛兵さん。
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面白いものに、水を差すのは勿体ないですよ」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:18:11

衛兵B「ふん……
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よし、貴様ら2人分のパスポートを拝見した。あらぬ疑いをかけてすまなかった」
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アズマオウ「……ん、2人? 俺パスポート持ってないんだが」
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衛兵B「応急処置を、パスポートに見立ててやる。だが、次回はない」
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アズマオウ「ありがたい。ま、でも速攻で台無しにした奴がいるがな」
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衛兵A「……」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:19:11

衛兵B「よし、今から門を開けよう。
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ギィィィ……
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ここ、イーストラフォレはいい街だ。存分に味わっていって欲しい」
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アズマオウ「せんきゅう!」
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ハギワラ「ありがとうございます。あ、街に入るからタラちゃんはしまおうか」ファンネルバサッ
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タラちゃん「」シュルルルル
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アズマオウ「俺ん家の前ではさんっざんひけらかしてたのにな~」

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/24 (月) 20:20:18

衛兵A「…なぁ、お前ら」
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アズマオウ「何だ」
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衛兵A「…さっきまで一触即発だった奴に頼むのも何だが……
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医者のところまででいいから、一緒に行動してほしい!」
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ハギワラ「……どのみち3人とも門はくぐる訳だし。アズマオウくんはどう?」
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アズマオウ「まぁ、いいんじゃねえの?」
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衛兵A「……礼は言っておく。」
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そういうと、3人は門をくぐり抜けていた。

陽の光が、南から3人を照らした。

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k i t o٩(๑òωó๑)۶k i t o 2016/10/26 (水) 21:27:03

第3章

紅茶を売る女