「世界最古の職業は娼婦じゃない」と思ったので書いておこうと思います。
某男お笑い芸人の、“コロナ禍が終わったら、生活困窮した女の子が一時的に風俗嬢をすることになって、かわいいこがいたりする。それが楽しみ。”発言がキモすぎて仕方ない。
だってこれ、男性は、女性が性風俗で働く原因が貧困だと理解してるんだってことだよね。
性的行為は妊娠リスクとか考えると、女性としては本来本当に好きな人としか、したくないことだと思うんです。「好きでやってる人もいる、職業選択の自由」とかいう人もいるけど、他に仕事があって、それで収入が十分あるなら、本来やらないと思う。
買う人がいるから売る。
他に金を稼ぐ手段がないから売る。
日本の遊郭は貧困で売られた女子どもがいたから成り立った。借金漬けにして足抜けできないようにして、病気になったり、人気がなかったらポイ捨て。
口減らしで殺されるよりも生きる道を与えたと、人助けした文化みたいなことをいう人がいるらしいけど、手に職与えても自立させずに、舞踊三味線の授業料も服も布団も借金にして足抜け禁止にしておいて何が人助けだよね。
文化だとしても誇っていい文化じゃないと思う。
最古の職業は娼婦とか言うの、娼婦を職業ってするの、貧困からの人身売買、性搾取を、女性が主体的に選んだように思わせるための言葉だと思う。
男社会における、男の加害性を透明化する都合のいい言葉。女子どもは男の所有である家畜という考えが本当に根強くあると思う。
ギルガメシュ叙事詩のギルガメシュ王は、最初、結婚式があると夫より先に妻と寝る暴君だった。
中世ヨーロッパでも、領民の娘が結婚する前に領主がその夫より先に寝るという処女権があった。
太古の昔から、本当に、男社会(ホモソーシャル)ってキモい。
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古代、豊饒と多産の神は女神で、その神殿では、宗教的売春が聖なる行為として行われた。それが神聖娼婦、神殿娼婦。
バビロンの女性は、地母神の神殿で、一生に一度、女神のために売春をしてその代価を神殿に納めなければならなかった。
歴史の父、ヘロドトスはこの慣習を、「バビロン人の風習の中で、最も破廉恥なもの」と言ったそう。これたぶん女性の人権というよりは、女の所有権を持つ男の立場からの言葉なんだろうけど、そのとおりだと思うよ。
なんでそんな風習ができたのかは知りたい気はする。
子どもは次世代の労働力だから、強制的にでも女に産んでもらわないと困るみたいな感じだったのかなー。