「……誰だ?」
画面を覗くとそこには髭面の男が立っていました。私の兄は髭は生やしておらず、私は見た瞬間に兄ではないと悟りました。
深夜4時という時間に全く知らない男が私の家に入ろうとしてきてるという状況を目の当たりにして、その恐怖に心臓の鼓動がはやくなりました。そして、まるで、私の心臓の鼓動を急かすようにインターホンのチャイムとドアノブを引っ張る音が鳴り続けます。
『ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ』
『ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーン』
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