>> 37 Wikiに載っけとくわ
http://open2ch.net こっからなら入れるゾ 入れない人はここからどうぞ
ワイの一番好きなゾイドと大事な思い出を汚したな! 訴訟も辞さない 法廷で会おう!
ライトニングサイクスアナニーをしたワイのケツの締まりは治るよね?
ワイ2週間後の未来からタイムリープしてきたけど、もう2度と治らんで
そのうち直るやろ(楽観)
なぜ笑うんだい?
さとるップさぁ…
今落ちてる?
落ちたな(確信)
重いから避難や
なんかおーぷん鯖落ちてない?
【夏休みを迎える前に(3)】 騒々しく蝉が鳴く。賑々しく子供は笑う。 夏本番がやってきた。
もちろん、だからと言って手放しで夏の中に飛び込んで行かせるわけがない。僕と村雨ちゃんにより門戸は固く閉ざされて、にらみつけるは通知表。 まずはきちんと報告に帰ること――少し厳しい言い方になったかもしれないが、締めるべきは締める。学校が終わってそのまま遊びに行かないように、それぞれで言いつけておきましょう、とは親同士での連携である。
朝霜は上々の滑り出し。演劇の準備で遅れた分もなんとか取返し、完璧ではないものの誇れる成績だ。特に体育は相変わらずの好成績。一方で、言葉遣いも荒っぽいし、朝雲ちゃんとぶつかるしで先生には苦労を掛けているようだ…。 元気なのはいいことだけれど、そろそろ厳しくいくべきか。落ち着いた如月ちゃんや、レディ志向の清霜ちゃんを見習ってほしい。
睦月はその点、素行良好。若干癖があったりはするけど、元気さと好奇心でカバーできているようだ。昔は少しママっ子な部分があって――今もまねっこぐせはあるけれど――人任せな部分があった。おそらくは、朝霜の友達や僕の戦友の関係で年上とばかり付き合ってきたから、誰かに引っ張られることに慣れすぎたんだろうな。その意味では、少しずつ主体性、個性が生まれてきたということ。嬉しいねぇ。 あとは、好奇心で食いついたものを上手に伝えられるといいかな。咀嚼して、アウトプットする能力は僕の領分でもあるが、どうも山雲ちゃんの得手でもありそうだ。いい影響を頂いていこう。 勉強の方もなかなか。ここからどう伸びるのかな。
総評して、文句なし!僕らは笑って門とギフトボックスを開ける。 二人の誕生日はともに夏休みの始まりと近く、一週間ずらしでお祝いするよりも、一度に大きなお祝いをした方がいい、という方針だ。 …ケーキとかの準備が二回になると、結構高くつくからね…。来年からは二人の終業式がずれるけど、どうしようかな…。 肝心の贈り物について。朝霜にはカッコいい腕時計(僕選び)を、睦月にはオシャレな帽子(村雨ちゃん選び)を。インドアな贈り物も考えたけれど、勉強は(ある程度は)後からでも出来る。今は経験を、太陽の下で積み重ねてもらおう。
さぁ、夏本番がやってくる。
荒らしからの避難
【夏休みを迎える前に(2)】 朝霜が役者(モデル)としての仕事を務めたように、僕もまた、あの企画のメンバーとして、夏の仕事をする。すなわち、講演会――『宝石』と『光崎』の合同イベントである。 『海』の日に合わせたタイミングで、僕と雲龍さんで書店を巡るイベント。残念ながら、グラーフ氏は都合が合わなかったらしい。なんでも他の仕事やら、知己の旅行のコーディネートだか…?詳しくは知らないけれど、どこにおいても引っ張りだこ、ということらしい。
幸か不幸か、当日はよく晴れていて人でも多く、はっきり言ってえげつない陽射し……。地元から少し離れた土地ということもあって、これが結構大変だった。 そんな中でもおめかししてはしゃいでいた小学生四人には、まったくかなわない。
午前、午後、夕方で三店舗でトークショーは、大過なく終了。 結局、過保護な僕の提案もむなしく三人が一枠ずつ出演することに。まずは午前で朝霜が手本になり、夏の暑苦しさを中和する山雲ちゃん、日の暮れるには少し早い時間に月が登った。 それぞれのキャラのイメージと、素の本人の両面で、場を和ませられていたと思う。緊張はしていたけれど、いい経験になったようだ。彼女たちのサイン本は貴重!ゲットした方は大事にしてくれ。
朝霜は元気な姿を、山雲ちゃんはマイペースな返答を。睦月は袖でちょっと眠そうにしていたのが心配だったけど、舞台に上がれば思ったよりハキハキ応えていて、子供の成長には驚かされる。 三人とも、ファン増えたんじゃないかな。「次回」は、過保護な僕としては予定してないんだけども…どうなるかな。
雲龍さんの舞台不慣れが問題に上がってはいたものの、旧知の飛龍さんを司会に迎えての進行のおかげか、何とか緊張も解れたようだ。村雨ちゃんお手製の髪留めと、クリスマスのときの眼鏡も、少しは気を紛らわす効果があったらいいんだけど。 ともかく、おかげで先生からは創作論から技法まで、興味深い話を聴けた。
一方の僕も、巧いこと振ってくれて話しやすかったな。待つ者として、提督としての経験とか…舞台演劇文化についてとか…今年も暑くてしんどいとか…あと、少しだけ新作の話とか。 ざわめきを直に感じながらしゃべるのは、舞台とも執筆とも違う喜びがある。飛龍さんの段取りが割合ざっくばらんだったのも、気楽でありがたかったかも…お衣はきっちりしすぎなんだよな。 いつもはお客さんの顔を見る余裕はあんまりないんだけど、今日は笑顔のお客さんの顔がよく見えた。……見覚えのある顔もあった。如月ちゃんも清霜ちゃんも、雲龍さんに会いに来たんだろうか。そんなことを考えられるくらいには、リラックスして舞台に上がれたということだろう。よかった、よかった。
出番のなかった子供三人を控室で制した村雨ちゃんと雲龍さんの旦那さん。そちらもなんだかんだと楽しくやっていたようでなにより。作家の伴侶としての苦労話でもしてたのかね…。 朝雲ちゃんは結局、ついてきて舞台袖から見てるのはちょっとだけ可哀そうだったかなぁ……と思ったけど、気にするほど落ち込んでは見えなかったし、よかったのかな。
夏の計画やら、誕生日の話やら、通知表で勝負とかとか、暑くて熱い話が弾んでいたようだ。 海の日から間をおかずに訪れる朝霜の誕生日と、そこから一週間もしない睦月の誕生日。如月ちゃんと清霜ちゃん、引率のサラトガ先生とも合流しての12人打ち上げとはまた別に、お楽しみに。
地元に帰って、風を感じる。薫りを感じるほどの潮風というわけではないけれど、都会の熱風とは確かに違う風は、海から流れ込んできている。今宵も星は瞬き、海を征く人たちの指針となってくれているのだろうか? 僕らの、この子たちの旅路はまだまだ続いていくけれど、なるべくなら穏やかな航路(みち)で、輝かしい宝石に辿り着くことができればいいな。少し傲慢かもしれないが、思わずにはいられない。
通知表。 まあその結果如何では楽しみな夏休みのスタートが落雷とともに始まってしまう、開けてはならない魔法の冊子
(僕はそういう点では雨乞い師の才能があったんだろうな) 幼い頃をふと思い出して、お務めを終えたお酒のタンクを洗いつつ苦笑してしまう僕。 しかしながら、僕より雲龍と似た山雲と朝雲は雨を呼ぶ才能がどうにもなかったらしい。
まず朝雲。 彼女は勉強をよく頑張ったと思う。 あまり本を読むようなタイプでは無いと思っていたが、図書館から借りてきた本をよく読んでいたし、時には雲龍が書いた本にも果敢に挑む姿をよく見た。成績も良かったのでしっかり反映したのだろう。 ただ持ち前の強気が出てしまい、睦月ちゃんらと意見でぶつかることもしばしばと書かれていたので今後は注意しないと…。
一方で山雲。 マイペース、ゆるふわ、ほんわか。 柔らかい言葉が似合うものの人と競る気持ちについてはあまり強くない彼女。 しかしながら多角的に物事を見ることが多く、仲裁役を行っていたようだ。 田畑に足繁く通い体力が養われたと思ったら観察力も育ったらしい。 もう少し押しが強くても良いのでは…と書かれており、気持ちを育てることも大事な親の役割だろう。
とは言え名前に雲が付いていながら涙雨を降らせない2人の成績には僕はとても嬉しい。
そうそうサラトガは目下大学院の試験の勉強中。 雲龍の書斎で黙々と行っている。 『私の夏休みの始まりが遅いです』とショボンとしていたが、彼女もまた雨を呼ぶ才能は無いのだろうなと僕は予想している。
さて、そんな終業式の今日。 今日は山雲の大事な進水日、誕生日。
田畑や野山を駆け巡る彼女へのプレゼントは新しい靴。 きっとこれもすぐ古くなってしまうのだろうけれど履き古した分だけ大人に近づくと考えれば…。
そんなことがあったのも、もう一か月以上は前。夏休みの旅を誘うポスターなのだから、6月ごろから掲示されるのも当然だ。夏休みに入った今、朝霜に誘われて旅に出たような家族もあるのかな。グラーフ氏や劇団の役者、飛龍さん(着ぐるみ)版のポスターも同数刷られたそうだけれど、子役から一人だけ選ばれた朝霜だからこその効果もあったと信じたい。皆様の反応を見るに、謎は再燃すれど身バレも起きていないようだし、よかったよかった。
朝霜らしさと、その中に眠るポテンシャルが輝いた写真撮影会。元気娘か、美人か、その中間か?プリントしてもらった最終候補を見比べて思う。今と未来が見え隠れする、写真の妙ともいうべき三枚。この子は、どんな風になるんだろうね? 「きっと、悪いようにはならないわ」 「そこはまったく、おっしゃるとおりで」 明るい未来へ、暑い夜。
【夏休みを迎える前に(1)】 「うーん…決められない…」 「これもいい、これもいい。こっちもいいわね…」 「ほゎ…きれー」 タブレットを撫でるたび現れる、少しづつ違った表情。照れ、自慢、驚き、笑み。どれもが切り取られた輝かしい一瞬だ。 「なぁ、もういいだろ?はやく決めようぜ?」 悩む僕ら三人の周りをうろうろして、手持無沙汰の朝霜は若干の呆れすら滲ませている。涼し気なワンピースがふわり、空気を含む。 「早く決めないと、ほら、青葉さんにも迷惑だろ?」 「ってゆー、朝霜ちゃんのヤレヤレ顔も激写~っ」 「うわっ!?」
以前の舞台で謎の新人子役としてデビューした三人は、招待公演で訪れたお偉方とSen…川内の不用意なラジオでの発言もあり、いつの間にか同じ事務所の秘蔵っ子扱いになってしまっていた。川内自身、その物言いを(笑いながら)反省したようで、改めて彼女の事務所やウォースパイトの劇団、航空会社や出版社など諸々との関係はないことを明言。これにて騒動は落着するはずもなく、謎は加速し人々の水面下で燻っていた。どこの誰が、なぜあの場に?肝心なところで馬鹿正直すぎるのは美点でもあるが、今回は少し、複雑さを加速させたらしい。 もちろん同級生やそのご家族の方々は知っているのだけれど、幸いご配慮いただけたのか、リークの類もない…少なくとも、うちや雲龍さんちに直接何かが届いたり、ということはない。平穏でいいことだ。
なんだかんだと細々した経緯を振り返ったところで、人は全く忙しなく今と未来を見ている。このまま七十五日が過ぎ、ほどよい形で噂もお仕舞いだと思っていた、春のこと。飛龍さん――「宝石」の陣頭担当者――から届いた一通のメール。曰く、旅をイメージした写真を撮りたいのだと言う。写真もまた本領の青葉が取材の旅から帰ってきた折でもあり、タイアップ企画写真の夏編が撮影される運びとなった。
……それからしばらくして、青葉が我が家にやってきた。全員集合はともかく、ソロバージョンは本人に決めてもらうのが一番とのことである。取材用具はアナログ派でもあるが、新しい物好きな部分もある青葉は、妹に劣らずタブレットを使いこなす。するりするりと、各候補を見せてから「それじゃーあとは皆さんで決めてくださいっ!」と言うだけ言って、タブを渡してきたのだった。
「青葉さん、これ見てもいいか?」 「んー?気になる?どうぞどうぞ!」 「おぉ、すっごい山!ここも今回の企画で?」 「そうですよぉ。ところで、自分の写真は決めなくていいの?」 「……なんか、改めてみると恥ずかしくって。あたいだけど、あたいじゃないみたい」 「そぉ?……なら、カメラマン冥利に尽きますね」 「…?」 「……うん!朝霜ちゃん、こういうの好きなんじゃない?南国の無人島なんだけどねーっ」 「おぉー!」
「これでどうだろう」 「そうね、これが一番」 「睦月もこれでいいとおもいまーす!」 気が付けば朝霜と青葉は、旅の思い出話に花を咲かせていた。うろちょろしていたはずなのに、二人が腰を据えるくらいには時間をかけていたらしい。 「お、これですかぁ。いいの選びますねー」 「そりゃ、うちの朝霜は素材がいいからね」 「なんですか、青葉の腕もあってこそですよ!」 「わかってるわよ、ぐっじょーぶ!」 「じょーぶ!」 「睦月ィ、それ意味わかってんの?」 「わかってるもん!」 「あはは、将来有望ですねぇ!」
結局、選んだのは浴衣で飴を弄ぶ一枚だった。もっと静々としたドレス美人の一葉も、弾ける笑顔で冒険する一葉もあったけれど、自然な可愛さ+α、少しだけ大人っぽい雰囲気をまとったバランスが、「今の」「朝霜」だからこその彩と感じた。一瞬を切り取る写真だからこそ、そういう繊細な個性を大切にしたいものだよね。
おつやで
おつやで~
おつかれさまやでー
ほなこれラストで
これならそんな時間かからんやろ…
ワイはええや 鱗1枚の為に貼るのも流石にあほ臭いんゴ
行くなら手伝うで
ぎりぎりやけどどないしょか
物欲センサーツ杉内
了解やでじゃあとりあえず0時まえにキリいいタイミングで
ワイも孤独のグルメ見たいしそれくらいで
今日は0時限界やな
先に聞いておくけど何時ごろまでやるよ
頼むで
ワイが貼った方がええか? 言いだしっぺだし
ワイもクソザコなのでセーフ
PSそんなにうまくないけどいきますでーいくいく
なんzとは書いたが最初はアカムでええで それが集まった理由やし
ああそれと
集会所番号:06-7259-5220-1926 pass:0334 とりあえず立てて置くわ 準備できたら来てな
部屋名:なんz
希望が無ければ22時に部屋建てるで
>> 37
Wikiに載っけとくわ
http://open2ch.net
こっからなら入れるゾ 入れない人はここからどうぞ
ワイの一番好きなゾイドと大事な思い出を汚したな!
訴訟も辞さない
法廷で会おう!
ライトニングサイクスアナニーをしたワイのケツの締まりは治るよね?
ワイ2週間後の未来からタイムリープしてきたけど、もう2度と治らんで
そのうち直るやろ(楽観)
なぜ笑うんだい?
さとるップさぁ…
今落ちてる?
落ちたな(確信)
重いから避難や
なんかおーぷん鯖落ちてない?
【夏休みを迎える前に(3)】
騒々しく蝉が鳴く。賑々しく子供は笑う。
夏本番がやってきた。
もちろん、だからと言って手放しで夏の中に飛び込んで行かせるわけがない。僕と村雨ちゃんにより門戸は固く閉ざされて、にらみつけるは通知表。
まずはきちんと報告に帰ること――少し厳しい言い方になったかもしれないが、締めるべきは締める。学校が終わってそのまま遊びに行かないように、それぞれで言いつけておきましょう、とは親同士での連携である。
朝霜は上々の滑り出し。演劇の準備で遅れた分もなんとか取返し、完璧ではないものの誇れる成績だ。特に体育は相変わらずの好成績。一方で、言葉遣いも荒っぽいし、朝雲ちゃんとぶつかるしで先生には苦労を掛けているようだ…。
元気なのはいいことだけれど、そろそろ厳しくいくべきか。落ち着いた如月ちゃんや、レディ志向の清霜ちゃんを見習ってほしい。
睦月はその点、素行良好。若干癖があったりはするけど、元気さと好奇心でカバーできているようだ。昔は少しママっ子な部分があって――今もまねっこぐせはあるけれど――人任せな部分があった。おそらくは、朝霜の友達や僕の戦友の関係で年上とばかり付き合ってきたから、誰かに引っ張られることに慣れすぎたんだろうな。その意味では、少しずつ主体性、個性が生まれてきたということ。嬉しいねぇ。
あとは、好奇心で食いついたものを上手に伝えられるといいかな。咀嚼して、アウトプットする能力は僕の領分でもあるが、どうも山雲ちゃんの得手でもありそうだ。いい影響を頂いていこう。
勉強の方もなかなか。ここからどう伸びるのかな。
総評して、文句なし!僕らは笑って門とギフトボックスを開ける。
二人の誕生日はともに夏休みの始まりと近く、一週間ずらしでお祝いするよりも、一度に大きなお祝いをした方がいい、という方針だ。
…ケーキとかの準備が二回になると、結構高くつくからね…。来年からは二人の終業式がずれるけど、どうしようかな…。
肝心の贈り物について。朝霜にはカッコいい腕時計(僕選び)を、睦月にはオシャレな帽子(村雨ちゃん選び)を。インドアな贈り物も考えたけれど、勉強は(ある程度は)後からでも出来る。今は経験を、太陽の下で積み重ねてもらおう。
さぁ、夏本番がやってくる。
荒らしからの避難
【夏休みを迎える前に(2)】
朝霜が役者(モデル)としての仕事を務めたように、僕もまた、あの企画のメンバーとして、夏の仕事をする。すなわち、講演会――『宝石』と『光崎』の合同イベントである。
『海』の日に合わせたタイミングで、僕と雲龍さんで書店を巡るイベント。残念ながら、グラーフ氏は都合が合わなかったらしい。なんでも他の仕事やら、知己の旅行のコーディネートだか…?詳しくは知らないけれど、どこにおいても引っ張りだこ、ということらしい。
幸か不幸か、当日はよく晴れていて人でも多く、はっきり言ってえげつない陽射し……。地元から少し離れた土地ということもあって、これが結構大変だった。
そんな中でもおめかししてはしゃいでいた小学生四人には、まったくかなわない。
午前、午後、夕方で三店舗でトークショーは、大過なく終了。
結局、過保護な僕の提案もむなしく三人が一枠ずつ出演することに。まずは午前で朝霜が手本になり、夏の暑苦しさを中和する山雲ちゃん、日の暮れるには少し早い時間に月が登った。
それぞれのキャラのイメージと、素の本人の両面で、場を和ませられていたと思う。緊張はしていたけれど、いい経験になったようだ。彼女たちのサイン本は貴重!ゲットした方は大事にしてくれ。
朝霜は元気な姿を、山雲ちゃんはマイペースな返答を。睦月は袖でちょっと眠そうにしていたのが心配だったけど、舞台に上がれば思ったよりハキハキ応えていて、子供の成長には驚かされる。
三人とも、ファン増えたんじゃないかな。「次回」は、過保護な僕としては予定してないんだけども…どうなるかな。
雲龍さんの舞台不慣れが問題に上がってはいたものの、旧知の飛龍さんを司会に迎えての進行のおかげか、何とか緊張も解れたようだ。村雨ちゃんお手製の髪留めと、クリスマスのときの眼鏡も、少しは気を紛らわす効果があったらいいんだけど。
ともかく、おかげで先生からは創作論から技法まで、興味深い話を聴けた。
一方の僕も、巧いこと振ってくれて話しやすかったな。待つ者として、提督としての経験とか…舞台演劇文化についてとか…今年も暑くてしんどいとか…あと、少しだけ新作の話とか。
ざわめきを直に感じながらしゃべるのは、舞台とも執筆とも違う喜びがある。飛龍さんの段取りが割合ざっくばらんだったのも、気楽でありがたかったかも…お衣はきっちりしすぎなんだよな。
いつもはお客さんの顔を見る余裕はあんまりないんだけど、今日は笑顔のお客さんの顔がよく見えた。……見覚えのある顔もあった。如月ちゃんも清霜ちゃんも、雲龍さんに会いに来たんだろうか。そんなことを考えられるくらいには、リラックスして舞台に上がれたということだろう。よかった、よかった。
出番のなかった子供三人を控室で制した村雨ちゃんと雲龍さんの旦那さん。そちらもなんだかんだと楽しくやっていたようでなにより。作家の伴侶としての苦労話でもしてたのかね…。
朝雲ちゃんは結局、ついてきて舞台袖から見てるのはちょっとだけ可哀そうだったかなぁ……と思ったけど、気にするほど落ち込んでは見えなかったし、よかったのかな。
夏の計画やら、誕生日の話やら、通知表で勝負とかとか、暑くて熱い話が弾んでいたようだ。
海の日から間をおかずに訪れる朝霜の誕生日と、そこから一週間もしない睦月の誕生日。如月ちゃんと清霜ちゃん、引率のサラトガ先生とも合流しての12人打ち上げとはまた別に、お楽しみに。
地元に帰って、風を感じる。薫りを感じるほどの潮風というわけではないけれど、都会の熱風とは確かに違う風は、海から流れ込んできている。今宵も星は瞬き、海を征く人たちの指針となってくれているのだろうか?航路 で、輝かしい宝石に辿り着くことができればいいな。少し傲慢かもしれないが、思わずにはいられない。
僕らの、この子たちの旅路はまだまだ続いていくけれど、なるべくなら穏やかな
通知表。
まあその結果如何では楽しみな夏休みのスタートが落雷とともに始まってしまう、開けてはならない魔法の冊子
(僕はそういう点では雨乞い師の才能があったんだろうな)
幼い頃をふと思い出して、お務めを終えたお酒のタンクを洗いつつ苦笑してしまう僕。
しかしながら、僕より雲龍と似た山雲と朝雲は雨を呼ぶ才能がどうにもなかったらしい。
まず朝雲。
彼女は勉強をよく頑張ったと思う。
あまり本を読むようなタイプでは無いと思っていたが、図書館から借りてきた本をよく読んでいたし、時には雲龍が書いた本にも果敢に挑む姿をよく見た。成績も良かったのでしっかり反映したのだろう。
ただ持ち前の強気が出てしまい、睦月ちゃんらと意見でぶつかることもしばしばと書かれていたので今後は注意しないと…。
一方で山雲。
マイペース、ゆるふわ、ほんわか。
柔らかい言葉が似合うものの人と競る気持ちについてはあまり強くない彼女。
しかしながら多角的に物事を見ることが多く、仲裁役を行っていたようだ。
田畑に足繁く通い体力が養われたと思ったら観察力も育ったらしい。
もう少し押しが強くても良いのでは…と書かれており、気持ちを育てることも大事な親の役割だろう。
とは言え名前に雲が付いていながら涙雨を降らせない2人の成績には僕はとても嬉しい。
そうそうサラトガは目下大学院の試験の勉強中。
雲龍の書斎で黙々と行っている。
『私の夏休みの始まりが遅いです』とショボンとしていたが、彼女もまた雨を呼ぶ才能は無いのだろうなと僕は予想している。
さて、そんな終業式の今日。
今日は山雲の大事な進水日、誕生日。
田畑や野山を駆け巡る彼女へのプレゼントは新しい靴。
きっとこれもすぐ古くなってしまうのだろうけれど履き古した分だけ大人に近づくと考えれば…。
そんなことがあったのも、もう一か月以上は前。夏休みの旅を誘うポスターなのだから、6月ごろから掲示されるのも当然だ。夏休みに入った今、朝霜に誘われて旅に出たような家族もあるのかな。グラーフ氏や劇団の役者、飛龍さん(着ぐるみ)版のポスターも同数刷られたそうだけれど、子役から一人だけ選ばれた朝霜だからこその効果もあったと信じたい。皆様の反応を見るに、謎は再燃すれど身バレも起きていないようだし、よかったよかった。
朝霜らしさと、その中に眠るポテンシャルが輝いた写真撮影会。元気娘か、美人か、その中間か?プリントしてもらった最終候補を見比べて思う。今と未来が見え隠れする、写真の妙ともいうべき三枚。この子は、どんな風になるんだろうね?
「きっと、悪いようにはならないわ」
「そこはまったく、おっしゃるとおりで」
明るい未来へ、暑い夜。
【夏休みを迎える前に(1)】
「うーん…決められない…」
「これもいい、これもいい。こっちもいいわね…」
「ほゎ…きれー」
タブレットを撫でるたび現れる、少しづつ違った表情。照れ、自慢、驚き、笑み。どれもが切り取られた輝かしい一瞬だ。
「なぁ、もういいだろ?はやく決めようぜ?」
悩む僕ら三人の周りをうろうろして、手持無沙汰の朝霜は若干の呆れすら滲ませている。涼し気なワンピースがふわり、空気を含む。
「早く決めないと、ほら、青葉さんにも迷惑だろ?」
「ってゆー、朝霜ちゃんのヤレヤレ顔も激写~っ」
「うわっ!?」
以前の舞台で謎の新人子役としてデビューした三人は、招待公演で訪れたお偉方とSen…川内の不用意なラジオでの発言もあり、いつの間にか同じ事務所の秘蔵っ子扱いになってしまっていた。川内自身、その物言いを(笑いながら)反省したようで、改めて彼女の事務所やウォースパイトの劇団、航空会社や出版社など諸々との関係はないことを明言。これにて騒動は落着するはずもなく、謎は加速し人々の水面下で燻っていた。どこの誰が、なぜあの場に?肝心なところで馬鹿正直すぎるのは美点でもあるが、今回は少し、複雑さを加速させたらしい。
もちろん同級生やそのご家族の方々は知っているのだけれど、幸いご配慮いただけたのか、リークの類もない…少なくとも、うちや雲龍さんちに直接何かが届いたり、ということはない。平穏でいいことだ。
なんだかんだと細々した経緯を振り返ったところで、人は全く忙しなく今と未来を見ている。このまま七十五日が過ぎ、ほどよい形で噂もお仕舞いだと思っていた、春のこと。飛龍さん――「宝石」の陣頭担当者――から届いた一通のメール。曰く、旅をイメージした写真を撮りたいのだと言う。写真もまた本領の青葉が取材の旅から帰ってきた折でもあり、タイアップ企画写真の夏編が撮影される運びとなった。
……それからしばらくして、青葉が我が家にやってきた。全員集合はともかく、ソロバージョンは本人に決めてもらうのが一番とのことである。取材用具はアナログ派でもあるが、新しい物好きな部分もある青葉は、妹に劣らずタブレットを使いこなす。するりするりと、各候補を見せてから「それじゃーあとは皆さんで決めてくださいっ!」と言うだけ言って、タブを渡してきたのだった。
「青葉さん、これ見てもいいか?」
「んー?気になる?どうぞどうぞ!」
「おぉ、すっごい山!ここも今回の企画で?」
「そうですよぉ。ところで、自分の写真は決めなくていいの?」
「……なんか、改めてみると恥ずかしくって。あたいだけど、あたいじゃないみたい」
「そぉ?……なら、カメラマン冥利に尽きますね」
「…?」
「……うん!朝霜ちゃん、こういうの好きなんじゃない?南国の無人島なんだけどねーっ」
「おぉー!」
「これでどうだろう」
「そうね、これが一番」
「睦月もこれでいいとおもいまーす!」
気が付けば朝霜と青葉は、旅の思い出話に花を咲かせていた。うろちょろしていたはずなのに、二人が腰を据えるくらいには時間をかけていたらしい。
「お、これですかぁ。いいの選びますねー」
「そりゃ、うちの朝霜は素材がいいからね」
「なんですか、青葉の腕もあってこそですよ!」
「わかってるわよ、ぐっじょーぶ!」
「じょーぶ!」
「睦月ィ、それ意味わかってんの?」
「わかってるもん!」
「あはは、将来有望ですねぇ!」
結局、選んだのは浴衣で飴を弄ぶ一枚だった。もっと静々としたドレス美人の一葉も、弾ける笑顔で冒険する一葉もあったけれど、自然な可愛さ+α、少しだけ大人っぽい雰囲気をまとったバランスが、「今の」「朝霜」だからこその彩と感じた。一瞬を切り取る写真だからこそ、そういう繊細な個性を大切にしたいものだよね。
おつやで
おつやで~
おつかれさまやでー
ほなこれラストで
これならそんな時間かからんやろ…
ワイはええや
鱗1枚の為に貼るのも流石にあほ臭いんゴ
行くなら手伝うで
ぎりぎりやけどどないしょか
物欲センサーツ杉内
了解やでじゃあとりあえず0時まえにキリいいタイミングで
ワイも孤独のグルメ見たいしそれくらいで
今日は0時限界やな
先に聞いておくけど何時ごろまでやるよ
頼むで
ワイが貼った方がええか?
言いだしっぺだし
ワイもクソザコなのでセーフ
PSそんなにうまくないけどいきますでーいくいく
なんzとは書いたが最初はアカムでええで
それが集まった理由やし
ああそれと
集会所番号:06-7259-5220-1926 pass:0334
とりあえず立てて置くわ 準備できたら来てな
部屋名:なんz
希望が無ければ22時に部屋建てるで