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心理占星術の鑑定で気をつけることはありますか? / 1

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心理占星術の鑑定現場で気をつけることの一つとして、まず「問題を問題として扱わない」という考え方を大切にしています。

占星術では、ネイタルチャートの天体配置の中に母親問題、父親問題といった過去の○○問題を見つけ出し、その表示(ハードアスペクト、強調されたハウス)のせいで人生をうまく生きられない原因にするということがよく行われます。

占いの現場は医療的なサポート体制がないので、クライアントに何かあっても責任を取ることができません。なので、過去を掘り起こし、クライアントを無理に不安な状態にさせることは絶対に避けなければならないでしょう。

そのためには、「深い部分に入りすぎない勇気」が大事になることもあります。

占星術やタロットは象徴なので、うっかり、そして安易に人の深いところまで入り込み過ぎてしまうことがあるので、象徴の扱いには細心の注意を払う必要あります。

信頼関係も築かないうちに、または心の扱いに慣れていないうちに、相手の心に踏み込む必要が本当にあるのかどうか、自分の“能力”や“力”を見せつけたくて、得意になって象徴を押しつけようとしていないだろうか、本当にそれを伝えることがクライアントの未来にプラスになるだろうかを考えながら対話を続けていく必要があるでしょう。

また、ナラティブセラピーの「問題の外在化」という技法を使うことで、問題を誰かのせいにし、負のスパイラルに入ることを避けることもできます。「問題の外在化」とは、問題の原因を「人」に求めるのではなく、問題を取り出し、「どうしたら解決できるか」を考えるやり方です。

例えば、母のせい、私のせいとするのではなく、喧嘩ばかりしてしまうなら、平日はなるべく顔を合わせないようにし、休日の余裕があるときに話し合いの機会を設けるというように、誰かに原因を押しつけないやり方をするということです。

心理占星術の目標は、クライアントの人間的成⾧を援助し、日々の生活を安定して過ごせるよう援助し、そして人生の中で起こる様々な問題に目を背けることなく解決できるよう援助することです。

誰かの何かのせいにすることなく、自分で問題解決に向かえるよう勇気づけすることが大切になります。

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