翌日 観光エリア東区 ガイドセンター
早希「荷物は全部持った?忘れ物ない?」
翔大「はい,バッチリです。」
成富「多分ないと思います。」
早希「自分の鞄の中身をチェックした?」
翔大「自分はしました。」
成富「あ,俺してないやw。」
急いで中身を確認すると忘れ物があったらしく施設に走って戻った。
翔大「アイツは相変わらずドジだな····」
早希「まぁ気づいて良かったじゃん。」
そう話していると那智がやって来た。
那智「どこに行くん?」
早希「飛行場まで二人を送って行ってくるわ。」
那智「俺もついていって良いか?」
早希「ええ,良いわよ。」
成富が帰ってきた。
成富「待たせてしまってすいません。あれ?那智さんも来るのですか?」
那智「ちょっと見送りたいと思ってな。」
成富「やったー!!」
早希「さぁ皆、出発するわよ~。」
3人はインプワゴンに乗った。エンジンが掛かって駐車場を抜けて一般道に出た。交通量はかなり少なかった。しばらく走っているとテレビ局のヘリコプターと自衛隊のヘリコプターが飛んでいるのが見えた。
那智「テレビ局と本物の自衛隊も遂に来たのかな。」
早希「ええ。島中では至るところにマスコミやテレビ局の関係者が取材してるわ。あと自衛隊も早急到着したみたい。今数万人で密輸グループの関係者を確保して拘束している最中みたいだわ。」
那智「本物の自衛隊が来て良かった···。」
数分後
早希「到着~。駐車場の空き探すだけでも結構かかったわねw。」
那智「普段はこんなに埋まっている事ないからな···w。」
立体駐車場の屋上階にインプワゴンを停めて2階まで降りて飛行場と繋がっている連絡道を歩いて中に入った。かなりの人の数で飛行場はざわざわしている。
那智「すげぇ人の数···」
早希「二人とも,渡したチケットは持っているわよね?」
翔大「はい。一応成富の分も自分が持っています。」
ちなみに翔大が持ってるチケットは関空(関西空港)行きの便である。
早希「分かったわ。あ,忘れてそうになっていたけどこれ。忘れ物。」
翔大「あ!俺のiPhone6!!ありがとう早希さん!」
早希「実は見つけたのは私じゃなくて···那智なんだよね~//(少し照れながら頭をかく)」
翔大「え?!そうだったのですか。那智さんありがとうございます!」
那智「いや,どーってことないさ//(照れながら頭をかく)」
成富「·······(那智さんと早希さん·····気が合いすぎるだろ···(マジやばくね)」
アナウンス「まもなく関西空港行きが出発します。ご搭乗のお客様は急いでD乗り場まで来てください。」
翔大「ヤベ!あ!とりあえず那智さん早希さん!僕達はここで失礼します!ありがとうございました!」
成富「またどこかで会いましょう那智さん!」
那智「おう!また会おうぜ!!」
成富は手を降って別れを告げた。翔大は少し遠くから二人に軽く礼をして成富の後を行った。