渉「このシルビアはお前のか? もしかしてガレージにあった廃車の?」
奏多「ええ RB26シルビアですよ 出来るだけ扱いやすくなってます」
渉「いつものシルビアかGT-Rで来れば良かったじゃないか? パワーは絶対上だし扱い慣れてるだろ?」
奏多「渉さんの居る場所がわかればそうしたんですがね?」
渉「それは悪かったな····でもお前そんなこと気にするっけか?」
奏多「·······」
渉「?奏多?」
奏多「···あっはい?」
渉(···何か隠してるな····?)
奏多「·······」
渉「とりあえずホテルに行かないか?」
奏多「エイデンさん連れてこないと···あれ?チェックアウト出来ないような····」
渉「キャンセルは料金払えば大体出来るんじゃないか?」
奏多「だと良いですけどね····」
数十分後
奏多「意外と出来ましたね」
エイデン「驚くほどあっさりな」
渉「いやいや火器多すぎだろ····」
奏多「ですよね?シルビアに積めるギリギリまで持って来てるんですよ? おかげで予備パーツが入らないし」
エイデン「どうせ壊れないしベンチュラで直して貰えたんだから良いじゃないか?」
奏多「ここはアメリカですよ?日本車の人気は相当あってパーツは日本の数倍で取引されてるそうですよ 賞金で直せなかったらどうするんですか····」
渉「なんか驚くほど冷静になったな····」
エイデン「さて ホテルに行こうじゃないか」
車に乗り込んだ渉は自分の顔を見て気づいた
渉「···鼻にアザが出来てる····」
某所 ホテル
奏多「いやホントッにすいません!!」
渉「良いよw俺が悪いんだし ついたぞー」
奏多「呆れる位立派なホテルですな」
渉「とりあえずビデオオプションでも観ようぜ」
奏多「あ!そういやこれみてなかったです」
渉「お?そうか 俺もこれ観てなかったから観よう」
奏多「アメリカ特集ですね···レディースフォーミュラドリフト?」
ピッ
ナレーター「自由の国 アメリカ ドリフトが盛んなこの国で新たなカテゴリーのドリフトが今人気との情報を聞きつけV-OPTスタッフはアメリカへ向かった という訳で!今回はレディースフォーミュラドリフトシリーズで活躍中の茂木なつきちゃんに密着ゥゥ!」
のむけん「つー訳でアメリカに来とるとですよ! うーんアメリカンな香りがするばい!」
ナレーター「フォーミュラドリフトラウンド4の開催地のサーキット 女性とは思えないほどのアクションと角度でドリフトするマシンそのなかに彼女はいた」
のむけん「あの人じゃなかですか? おーいちょっと!」
???「はーい!皆さんお待たせしました!私が····」
ブツッ
渉「ファッ あれ?」
奏多「故障···したみたいですね····」
渉「えぇ...(困惑)じゃあ明日モノホン会いに行くか」
奏多「····え? あ···はい!」
渉「じゃ明日行くかw」