奏多「フェラーリか···488GTBは確か3.9LV8ツインターボで670ps···いい勝負だな···」
外人「見たところただのシルビアだが····エンジンが直6だと?何年前の流行りだ? 日本の直6と言えばどうせRB26か2JZだが···20年前の設計のエンジンに最新のV8が負ける訳にはいかねーよな···面倒だぜ」
ガウウウンガウウウン
ファアアアアンファアアアアン
ギャラリー「レディ?ゴー!!!!」
ガウウウン ガウウウウウウウウウウウウウン ガウウウウウウウウウウウウウン
ファアアアアン ファアアアアアアアアアアアアアンファアアアアアアアアアアアアアン
外人「ハハ!加速ではMRにFRが勝てるわけねーだろ!」
奏多「加速で前に出ただけであんなに喜ぶとは···大したレーサーだこと」
キャアアアアアア ガウウウンガウウウウウウウウウウウウウン
奏多「この先の幅の広いS字で行くか···な?」
ファアアアアアアアアアアアアアン
外人「なんだ?全然追い付いて来ねーな?」
ガウウウウウウウウウウウウウン
ファアアアアアアアアアアアアアン
奏多「····ここ!」
奏多のシルビアがブレーキングで差を詰め外からフェラーリに被せた
外人「ぬお!?コイツ!?」
アウトから被せたが抜けきれない だがS字のコーナーである 当然インとアウトが入れ替わる
奏多「よし!抜いた!」
カウンターアタックが決まり前にでたシルビア
そのまま差が詰まる事はなく勝負は序盤にしてあっさりと決した
レース後
外人「なあ···一つ聞いていいか?」
奏多「はい?」
外人「なんでなんのためらいもなく左側に並べたんだ?普通一般車なんかがいるからならべねーだろ?」
奏多「ええと···出身が日本なんで左側はあっちでは一般車が来ない方なんです だからかな?」
外人「····」
奏多「···そうだこっちからも一つ聞きたいんですけど」
外人「あ?」
奏多「こんな人みてませんか?」
奏多は渉の写真を取り出した
外人「···知らねーな」
奏多「そうですか ありがとうございました」
キュルルル ガウウウン ガウウウウウウウウウウウウウン
外人「····負けたよ」
ガウウウウウウウウウウウウウン
奏多「渉さん···一体どこにいるんですか?」
ガウウウウウウウウウウウウウン
対抗車線から来たガヤルド
見覚えのあるマシンに聞き覚えのある特有のエンジンサウンド
奏多「····ーッ!!まさか!?」
素早くターンして 後を追う
見覚えのあるガヤルドには[Hans.garage]のステッカーが貼ってあった
紛れもない 柿本渉のランボルギーニガヤルドだった···