オレ「おい・・・いつまで寝てんだよ。そろそろ起きろって」
??「んー。なに?」
オレ「『なに?』じゃねえよ。もう遅刻すんぞお前」
??「うぇっ!もうこんな時間?もう・・・早く起こしてよ・・・」
あれ?なんでオレが怒られてんの?
そう口にしようとしたけど。口を閉じて高校へ行く準備をする。
そんなオレの名前は
この世話が焼ける奴の名前は
オレ「小森ぃ・・・何時だと思ってんだ」
小森「やばいやばい。庵が怒る・・・こわいこわい~神よ~お助けを~」
オレ「この年になって神頼みかよ」
小森「年は関係なくなぁい?」
オレ「17で神はねえや・・・」
小森「あ~その言葉はちょっと審議しないといけないですねぇ?」
オレ「・・・いいから速く準備しろ!」
小森「あ~!あ~!話ズラした~。プププ、庵逃げた~」
オレ「いやマジで。急がないとそろそ~ろお前遅刻だぞ?」
小森「いや~。ここ私の部屋なんですけど・・・着替えられないんですけど・・・ってもしかして庵って変態!?ショックー」
オレ「そういう気じゃないんだが・・・出るよ。出ればいいんだろ」
小森「分かってんだったら早く出てって!」
オレ「ったく・・・しゃーねーなー」
バタンッ
これを繰り返してもう何年立つんだろうなぁ。
始めて会ったのは小学校だっけな。
数えたらもう10年近く一緒にいんのか・・・なげーなー。
あー・・・やばいな。小学校の頃思い出したらなんかくっそ懐かしい記憶が蘇ってくるわ・・・
ガチャリ
ドン
オレ「痛いわ!」
小森「・・・なんでドアの前に座り込んでんの?意味わかんない!この変態野朗!」
オレ「誤解誤解」
小森「何が誤解なの?説明してみて?」
オレ「うーん・・・アレだ。アレ・・・あのー思い出に浸ってた」
小森「はぁ?意味わかんないんだけど」
オレ「てか、それにしてもケツいてえわ・・・」
小森「知らないよ!座り込んでた庵が悪いんでしょ!」
オレ「プリン1個」
小森「私の方が悪かったよ・・・ごめんね」
オレ「チョロ」
小森「早く行かないとまた遅刻だよ~」
オレ「誰のせいだか」
小森「え?庵のせいでしょ?」
オレ「お前だわ」
小森「わお!ショッキング」
そう話して1階へと降りる
それにしてもこの家広いよなぁ。17年住んだ今でもたまーに迷うんだよな~
オレ「母よ。行ってくる」
母「いってらっしゃい!小森ちゃんは?」
オレ「いるよ!行ってくる!」
母「はーい」
小森「いってきまーす」
母「はーい」
バタンッ
小森「庵、早く!」
オレ「分かってるよ!」
小森「遅刻するよ!」
オレ「ダメだ。今日は結べない日だ!」
靴紐結びという技はうちの師匠(母)から教わった。成功率はとても低く、成功させるのには多大なる時間を費やさなければいけない。
だがこのように焦ってる時にはとても集中力が奪われてしまうため、靴紐結びの成功率は格段に難易度が上昇する。
小森「しょうがないわね・・・」
小森 梓。この女・・・靴紐結びをマスターしている!?
オレ「お前、靴紐結び上手いな」
小森「この年になってできないのは逆にどうなの?」
オレ「ほら。早く行くぞ!」
小森「庵先生ったらすぐ逃げますね」
オレ「先生じゃないけど!」
小森「もうダメ・・・走りながら喋ってると疲れる・・・もう駄目・・・庵は先に行って・・・」
オレ「分かった」
小森「えー?えー?えー?」
小森「ホントに行っちゃった・・・」
小森「・・・今日は風邪ってコトにしよう!そうしよう!」
小森「・・・」
小森「チャンチャン!」
to be continued!(次回へ続きます)
ガイジおつ。
まんげ
ル、ルビ使おうよ……
なにそれ
下にあるRと書いてあるところでルビが使えますよ
漢字
こんな感じ