緊急事態宣言下の今なので、フィジカルな練習は
始動するにも、大変に苦慮されると思っています。
その中、読む事でのトレーニングならば進むかと
思いつつ、今日は読んだ本の印象を書いてみます。
「ラグビー 荒ぶる魂」大西鉄之祐著、岩波新書。
どうして読んでみようかと私が思ったかと言うと、
2010年の10対8以来、早慶戦では勝てておらず、
ある時はラスト・ワンプレーのPGで逆転の敗戦。
何か、上井草の事で、知らない部分があるのかも、
そういう気持ちで、手許にしてみました。
私は、今月の3週間程、何回か読んで感動でした。
ラグビーそのものについてのコメントは、素人の
私がしても意味のある事とは思えず、今回は別の
視点を書くだけにします。この点でも感動でした。
本が出来るのには、3つの類型があると思います。
A、筆者が、文章を書く、文章を新たに起こす。
B、著者講演についての主要メモから本とする。
C、著者となる人が語ったものを、録音データ
または速記から、一字一句なるべく忠実に
本とする。
私には、この本全体が、Cの様に感じられました。
Cの本って、なまなましく、にんげんそのものを
感じる事があります。私は、大西さんそのものを
感じる事が出来ました。そして、Cの本にはAや
Bだと抜け落ちてしまう様な微細な機微な部分が
あり、ちょっとした擬音語・擬態語等も加わって
リアル感がとても臨場します。目前に大西さんが
いる感覚に私はなりました。そういう意味で、本
から大西さん(荒ぶる?)を体感してもいいかと
思いました。
私が、上井草を経験した人に訊く時があるのなら。
1.この本で、いまでも上井草で、息づいている
大事な事はある? 特に特に特に大事な事は?
2.この本とは、現在の上井草は、変わった世界?
3.この本で、ああ書いている事は、上井草では
こういう言葉で、現在は判りやすくしている?
4.日吉には、こういう敬意を覚えて、こういう
期待を感じる? なのかな、と思いました。
(以下は余談ですが)
以前勤めていた企業に上井草から来てくれた人望
厚い選手がいて、こういう事を経験したのかもと、
その選手の人柄を思い出して読んだりもしました。
今は、締め直しをしているのかな。熱いハートで。
本には「ご要望にお応えしてアンコール復刊」と
記載されていました、ので、掌中が幸いの様です。
私はからだで感じてみてもいい本だと思いました。