なぜこれが「空一切空」のことを言っているのかと問われれば、それはこの文に続く次の文に依るところとなります。
平等とはまえに望めて平等と称す、前の観は、仮の病を破して仮の法を用いず、ただ真の法のみを用う、一を破して一をを破せざればいまだ平等となさず、のちの観は、空の病を破してかえって仮の法を用う、破用すでに均しく異時あい望む、故に平等というなり。
ここで智顗は三種三観の九品(別相三観)を三三九諦の相で開くことで通相三観とし、それを仮一切仮・空一切空・中一切中で展開する「三種の不思議解脱(円融三観)」の実慧の解脱(空一切空)を説いております。
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<別相三観と通相三観>
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こちらで智顗のこれらの説明文の意味するところをわたくし法介が詳しく解説しておりますので、宜しかったらご覧ください。
13.破用平等(因果俱時)
https://sinnyo.blog.jp/archives/19793202.html
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