名前なし
2022/05/06 (金) 21:04:19
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アーセナル…現代の戦場に君臨するこの兵器の源流は、14世紀ヨーロッパに登場したプレートアーマー甲冑にある。これはその高価さから貴族や上流騎士の為に作られることが多く、装着者をより立派に見せ権力を誇示するよう、豪華な装飾と共に人体を大きく逸脱した巨大なものも制作された。それらは圧倒的な体格と重量を生かし実戦で活躍したこともあったが、その大きさと重量故に達人級の騎士でも扱いは困難だったことや、戦術や火砲の発達もあって一部の儀礼用を残して短期間で姿を消した。しかし、高度な機械技術で柔軟に可動する構造や、重量バランスの優秀さなどから、現代に入ってロボット工学界から注目され、アーセナル開発でもこれら巨大甲冑は積極的に研究された。その影響か、最初期のアーセナルである「始まりの十二騎」には14世紀当時の巨大甲冑をそのまま再現した機体も複数製造されている。この巨大甲冑の存在はアジア圏にも伝わり、日本においても「亜世那流」という鎧方式の一派として鎌倉時代に存在したとされているが、現存するものはなく文献中のみの存在となっている。(民明書房刊「アーセナル解体新書」)
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