みんポケ！
Switchのデモンエクスマキナをレビューします！
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人間と暴走したAIとの戦争を描いた、壮大な物語です。
まず、バトルシステムがユニークです。
ロボットに乗って戦うゲームはいくつもありましたが、デモエクでは戦闘中に機体の一部が破損、四肢のどれかがもげます。その際に、敵ロボットのパーツを奪って繋いだり、フィールドに散らばっている廃車や塔を武器代わりに使うことができるというのは、中々面白い発想です。
付ける物によってアクション変わったりするん？
いいえ
アクションてか追加効果みたいななんか
例えば塔だと射程伸びたり敵機の効果得たり、みたいな
あ、ないのか
問題は、もげることが滅多にないということです
次に、奥行のある世界観です。
劇中ではただ人間とAIが戦うのではなく、人間同士の生々しい利権争いが常時行われています。ストーリーのテンポを落とすことなく、そういった要素を垣間見せてプレイヤーを巧みに引き込む脚本は見事なものです。
30人以上いるキャラクターもそれぞれの設定が非常に細かく練られており、どいつもこいつも魅力的です。
問題は、チラチラと伏線を引いたり思わせぶりなことを言って期待させる割に、クリアするまで結局何もなかった、が多すぎることです。
未回収の伏線ばかりだし、奥ゆかしい世界観が雰囲気だけで脚本に生かしきれていないし、まさに拍子抜けします。
全体として、器用貧乏という言葉が似合うゲームです。
まあ機体のパーツを自分好みに改造したり、跋扈する敵を一網打尽にしたり、古谷徹と池田秀一の語らいが聞けたりと、少なくとも後悔することはないでしょう。
ただ、世の中にはこれより面白いゲームが山ほどあるのでわざわざ買うことはないです。
以上。