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| 1 | + | 2023年弥生便り
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| 2 | + | こんにちは。やっと春の日差しが毎日届く季節になりました。今月のテーマですがウクライナ侵攻が始まって1年が過ぎましたが一向に終わる気配がありません。コロナ感染症が始まった時100年前の事例から、3年は続くだろうとぼんやり考えていましたが、予想通りやっと下火になった感があります。一方、このプーチン戦争の終結は全く予想できません。プーチンが死ぬかロシアがこれ以上は続けられないまでに疲弊するかいずれかでしょうが後者はあり得ないでしょう。となるとプーチンの癌罹患説を信じて待つとなるとまだまだこれから数年は続くと考えるのが妥当だと考えます。中国の仲裁という線も無い訳ではなさそうですがそう簡単にはいくとも思えません。そういった状況の中なので、「戦争」を考えるという事にしました。「戦争」をキーワードに検索しまくって何となく頭に残る論を拾い集めれば何とかなるかなといったことから始めました。チャットGPTは使っていません。さて、戦争とは人類学的な定義に従うと「武力(武器)を伴った集団間の戦い」ということになります。戦争の原因ですが一般的には1.民族の争い2.宗教の争い3.資源の争い4.政治の争い5.領土の争いと言う事が言われています。実際はこれらの複合原因によると思います。プーチン戦争は当初の言っていることから時間の経過からご都合主義的に変わっていきます。結局何が狙いか全くわからなくなっています。戦争が、新たな戦争を生む繰り返しの歴史です。ドイツの詩人、シラーは「戦争は戦争を養う」と言いました。過激な集団が生き残り、無責任にも「強気、強気、強気」で、国民からも異論は出ず、強気でいくという空気が蔓延するのは最悪です。そして細かな責任逃れ、他人任せの積み重ねが、戦争に繋がっていくのです。アメリカが戦争をするのは、これまで戦争をしてきて軍部、官僚、軍事産業が複合体となり、戦争が国家ビジネスになっているからという論がありますがその一面は否定できません。核兵器も作れば儲かるからなくならない。戦争をしないときは武器を売りまくる。日本も次々と買い、今後も買わされるでしょう。各国は強気の首長を選び世界情勢は穏やかではなくなってきています。戦争は大量殺人事件です。温暖化を人災とみれば、大災害による大勢の犠牲は、大量殺人ではないかと思ってしまいます。実は、こうした歯止めのない、集団による血讐(けっしゅう)は人間以外の動物には見られないことだそうです。では戦争は人間の本能に根差すものなのでしょうか。その逆で、社会組織や宗教生活の存在なしに戦争は起こらないし、戦争は決して恒常的制度ではなく、戦争の要因が日常的に存在しているに過ぎないと考えられます。カナダ極北地域で生活を営むイヌイット社会におけるユニークな風習では村でもめごとが起こると、人々はニス歌と呼ばれる辱しめの歌を歌います。ニス歌とは、当事者の仲間が騒動の顛末を面白おかしく揶揄(やゆ)する歌を発表し、聴衆の笑いと拍手で事態を収束するというもので一見すると喧嘩をたきつけるような行動に思えますが、現にこれが良い緩衝剤になって争いの拡大を防いでいるのです。未開社会の知恵なのでしょう。民族考古学的調査を通じて、世界的・歴史的横断をしながらこうした例を見ていく中に、平和な世界をつくるヒントを見つけられるかもしれません。文明の知恵でこのプーチン戦争をどうしたら終わらせられるのか、何時も堂々巡りに陥ります。最大の注目点は核兵器が使われるのではないかと心配していますが、最近のロシアの窮鼠猫を噛む的人海戦術的戦闘を見ていると、ロシアの兵士の数にも限りがある以上単なる心配では済まないような気がしてきます。 2023年3月1日 |
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