東欧事情の本を読んでアメリカとの差異で気づいたのは、東欧では、どうやら民族意識が宗教を超えているように見えることである。
唯一、例外と思ったのは、ポーランドでは、カトリックの勢力が強く、教会が人々の行動や団結心と深く関わっているきがするが。研究不足なので、間違っているかもしれない。あくまでも一冊の本を読んだだけの感想とご理解いただきたい。
一方、アメリカでは、今回、トランプが獲得した州を中心にして、宗教の影響が日本人には考えられないほど、大きい。キリスト教原理主義と言ってもいいと思う。
日本の田舎で村の祭りや会合があるが、アメリカではそれを教会が、それぞれの宗派ごとに分かれて行っている。
また、日曜日ともなれば、新興宗教の教祖がテレビで説話を述べるのが常態化している。
もちろん、人種差別はあるのであるが、教会ごと、グループごとに分かれるなかで、人種はごちゃ混ぜになるのが多いと認識している。
日本の地縁、血縁と言うのが、アメリカでは、大都市以外、教会の繋がりであると言える。
モルモンの人は、クリスマスパーティーでもジンジャエールで乾杯し、コカ・コーラさえ口にしないのが多数派だったりするのもその一例。コーヒーや紅茶ですらトンデモナイ。
数年前、New Yorkに行った時に、ブロードウェイ劇場前の大きなレストランのトイレが男女一緒だったのにはビックリした。
手を洗っていると隣でご婦人が化粧直しをしていたし、一緒にブロードウェイ鑑賞にでかけた女の子も近くで手を洗っている。オバマ大統領政権下で進めたLGBT推進のためだが、こんなのが敬虔なクリスチャンの多い田舎で許されるはずがない。
そんな敬虔なクリスチャンの信仰心に素直に響くトランプの言葉が、多少、失言、暴言があっても、ポリティカルコレクトネスで固めLGBTを進めるリベラル派よりも、響くのは当然であろう。