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ヨット部を引退して / 1

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第72代副将兼470リーダー 野村拓未 2023/11/17 (金) 19:27:58

まず先日の小戸インカレ遠征では、大変多くのOBOGの皆様、ご家族、関係者の皆様にご支援とご声援をいただきました。誠にありがとうございます。皆様のお力があってこそ、無事に全日本遠征を終えることができました。

また、インカレ予選から本戦へかけて個人的にお声をかけていただいた方が多数いらっしゃるところ、自分の体調不良によりご連絡をできておらず、大変失礼しており本当に申し訳ありません。

7年間の学生ヨットを終えて率直に感じたことを少しだけ述べさせていただきます。

インカレの閉会式はちょうど表彰台の目の前に並び、早稲田大学の4年生たちが複数の金メダルや賞状、優勝旗を授与される場面を目の前で見ていました。全日本の舞台であのレベルで勝負をするためにどんな時間の使い方をして、どのくらい考えて努力をすれば良かったのか、全く言葉になりませんでしたし、ただ無力な自分を省みることしかできませんでした。もっとも、自分がもっと強い人でありたかったと思うばかりです。

ここまで7年間は何よりもヨットのことばかり考えて、自分なりの考えを持って取り組んできました。ヨットは自分を確実に成長させてくれました。自分の力が誰かの力になっていると実感できる場面は何度もありましたし、こんなに貴重な経験はほかのスポーツや趣味では絶対にできないと確信しています。

最後の1年はこれからの自分の人生でも最も大切になるであろうことを学ばせていただきました。自分だけで何とかしないといけない場面が無かったわけではないですが、大抵のことは自分ひとりでできることではないですし、先輩・同回・後輩を頼り助けられながらのチーム運営でした。
支えてくださる方がいて、その人を頼ること、そしてそのことへの礼儀と感謝は一生大切にしていきたいと思います。

幹部として自分とチームを律し続け、立てた目標に責任を持って進み続けることは本当に難しいですが、その壁を乗り越えた先に見える景色はきっと素晴らしいものです。新しい目標へ向かって進み始めた後輩には納得のいく形でチームを作っていってほしいと思います。現役のみんなに尽くしきれなかった部分は、これからOBとして微力ながら支えていけるように精進していきます。

現役のみんなへは最後の470ミーティングで言ったように、心技体全ての要素をもって強い人であってほしいということは、今一番伝えたいことです。練習すればヨットは上手くなれるけれど、強い気持ち、確かな信念を持てる人になるように成長することのほうが、部活の中で一番大切なことなのではないかと思います。

最後の最後で力になりきれず、ここまでお世話になった先輩方と信じてくれた同回、後輩を裏切ることになってしまい、本当に申し訳ありません。
当初の目標を考えると道半ばで、でこぼこな道を走り続けることになりましたが、この経験は間違いなく自分にとっての財産です。
大変お世話になり、ありがとうございました。

これから先へ続く金沢大学ヨット部へもご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願いいたします。

第72代副将兼470リーダー 野村拓未

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