マメ科植物の特徴
マメ科は、約370属、3,500種以上の被子植物を含む大きな科であり、全世界に分布しています。マメ科植物は、野菜、香辛料、油糧、観賞植物など、人間にとって様々な用途に利用されています。
マメ科植物の特徴
花:
蝶形花冠と呼ばれる独特の花冠を持つ。花弁は5枚で、上側2枚が合わさって旗弁、左右2枚がそれぞれ翼弁、下側1枚が舟弁となる。
雄しべは10本、うち1本は退化していることが多い。
雌しべ1本を持つ。
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マメ科植物 花
果実:
マメと呼ばれる特徴的な果実をつける。マメは2枚の莢からなり、その中に種子が2列に並ぶ。
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マメ科植物 果実
葉:
複葉で、托葉を持つのが一般的。
小葉は奇数個であることが多い。
種子:
大きさや形は様々。
胚乳は豊富で、発芽に必要な栄養が蓄えられている。
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マメ科植物 種子
主なマメ科植物
野菜:
大豆、小豆、エンドウ、インゲン、ソラマメ、サヤエンドウ、スナップエンドウ、レンコン、アルファルファなど
香辛料:
アニス、フェンネル、クミン、コリアンダー、サフランなど
油糧:
大豆、落花生、ナタネなど
観賞植物:
レンゲソウ、フジ、エンレイソウ、ノサワバナ、ソラマメなど
マメ科植物の特徴
窒素固定:
マメ科植物の根には、根粒菌と呼ばれる細菌が共生しており、空気中の窒素を固定することができます。これは、マメ科植物が土壌の窒素を必要とせずに生育できる理由の一つです。
マメ科植物が枯れると、根粒菌によって固定された窒素が土壌に放出され、他の植物の生育に役立ちます。
タンパク質:
マメ科植物は、種子に多くのタンパク質を含んでいます。そのため、大豆や小豆などのマメ科植物は、重要なタンパク質源として古くから利用されてきました。
薬用:
マメ科植物の中には、薬用効果を持つものもあります。例えば、甘草は、咳止めや解熱効果があることで知られています。
マメ科植物の重要性
マメ科植物は、世界中で重要な食糧源となっています。特に、大豆や小豆などのマメ科植物は、タンパク質が豊富に含まれており、必須アミノ酸を体内で合成できない人間にとって重要な栄養源です。
また、マメ科植物は、窒素固定を行うことで、土壌の肥沃化に貢献しています。さらに、マメ科植物は蜜源植物としても重要な役割を担っており、生物多様性を保つために役立っています。
まとめ
マメ科は、世界中で重要な役割を果たす大きな科です。マメ科植物は、野菜、香辛料、油糧、観賞植物など、人間にとって様々な用途に利用されています。また、マメ科植物は、窒素固定を行うことで、土壌の肥沃化に貢献しています。さらに、マメ科植物は蜜源植物としても重要な役割を担っており、生物多様性を保つために役立っています。